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【海外ムエタイ】福田海斗がラジャダムナンで好勝負も判定負け、ジャルンリットとの3度目の対決を落とす

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2019/09/11(水)UP

福田海斗(左)が1勝1敗のジャルンリットとの3連戦に挑むが2-1の判定負け

『スック ワンギントーン』
2019年9月11日(水・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアム

▼セミファイナル 119ポンド契約 3分5R
●カイト・ウォーワンチャイ(21=福田海斗/ルンピニースタジアムバンタム級10位)
判定2–1
◯ジャルンリット・ラウェイムエタイ(タイ)

ファウルと見られた福田は逆転を狙うが、ジャルンリットの首相撲の前にペースを取り返せなかった

 タイを主戦場とする福田海斗(キング・ムエ)が『MuayThai Super Fight vol.6』(10月6日・名古屋国際会議場)出場を前にしてラジャダムナンスタジアムでの試合に臨んだ。対戦相手のジャルンリットとは7月5日(ルンピニー)、7月31日(ラジャダムナン)と連戦し1勝1敗の五分。賭けの対象となるタイのムエタイでは接戦が好まれるため、好勝負は何度も連続して組まれることがある。この試合の戦前の賭け率は10-9で僅かに福田がリードした中で試合が開始された。

 序盤は福田がフェイントを織り交ぜたジャブ・前蹴りを駆使し、ジャルンリットのリズムを崩す。鋭い右ローで第2ラウンドには早くもジャルンリットの左足を赤く染め上げた。

 第3ラウンドに首相撲からヒザを打ち合う展開になるが、福田がジャルンリットをコカした際の足の動きが、深く足を絡ませるファウル(反則)とみなされてしまい、ここまで優勢だった賭け率が一気にジャルンリットへ傾くことに。第4ラウンドも右ミドル、右ヒジでジャンルンリットを攻める福田だったが、執拗に組みの展開に持ち込むジャルンリットに賭け率は傾いたまま最終ラウンドを迎える。

 勝敗が最終ラウンドで決まる”チンダム”という展開に、パンチ・右ミドルで先制する福田。しかしジャルンリットは組んだ際の体制を有利に運ぶことで賭け率を維持。スプリット判定ながら福田は判定を落としてしまったが、戦前の評価通りの好勝負となり、ギャンブラーからは高い評価を受ける一戦となった。

福田は敗れはしたものの関係者からの評価は高く「期待している」の声も

 ムエタイにおいて、ファウルは劣勢の証拠として見られるため、結果として賭け・採点の面で大きな不利を作ってしまった福田。しかし関係者からは試合内容を評価する声も多く、「勝ちもあれば負けもあるのがムエタイ。みんなカイト(福田)の実力を知っているから期待している」という声も寄せられた。

 ルンピニースタジアムのランキング10位に名を連ね、近々にはラジャダムナンスタジアムのランキングに名を連ねるとも言われる福田。10月の『MuayThai Super Fight vol.6』で行われる現ルンピニースタジアムスーパーフライ級王者・ルンナライ・ギャットムー9戦での奮起に期待したい。

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