【NJKF】健太が3Rにヒジでカット奪われドロー、大田拓真が弟・一航と共にタイトル獲得
▼メインイベントⅠ S1ジャパントーナメント決勝戦 65kg級 3分5R
●畠山隼人 (E.S.G/NJKFスーパーライト級王者)
TKO 2R 2分1秒 ※パンチ連打によるレフェリーストップ
◯中野椋太 (誠至会/NJKFウェルター級王者)
※中野がS1ジャパン-65kg級王座に就く
65kgでも開催されるS1ジャパントーナメント一回戦。畠山は2018年6月にNJKFスーパーライト級王座を獲得。昨年3月に山際和希にKO負けするも、4月には栃木のベルトコレクター・晃希をTKOで破り再起を果たした。無類のプレッシャーと一撃必殺のパンチを武器にトーナメント制覇を狙う。1回戦は栄基と対戦してダウンを奪って判定勝利。決勝に進出した。
対する中野はNJKFでウェルター級王座を獲得した実力者、1発で倒し切るパワーが魅力のファイターだ。今年7月のRISEのリングでDEEP☆KICK-65kg王者・憂也を1Rに左フックで完璧に沈めてインパクトを残した。しかし、9月にはNJKFのベテラン・健太と今大会で対戦する、チョ・ギョンジェに判定負け。復活をかけての大一番となる。
1R、軽いステップから畠山が左ジャブから右ローを走らせる。ガードをしっかりと上げてどっしり構える中野は強烈な左ミドルを返す。畠山が前進して、ワンツーや左右のフックと細かいパンチを出していくと、中野は距離を取って畠山の入り込みに対して、鋭い左のカウンターフックを狙っていく。両者ローやミドルを蹴られたら蹴り返すといったような緊張感のある立ち上がり。
2R、畠山が重い右ローからワンツーを振るう。そこに中野が左のカウンターフックをクリーンヒットさせると畠山の表情が若干曇る。それでも来い来いとアピールする畠山に対して、中野が重いワンツーをガードの上から当て込むと畠山が後退。中野がそこを逃さずに左フックでもう一度捉えると畠山が最初のダウンを喫した。何とか立ち上がり、右のノーモーションを狙う畠山だが、中野がロープ側に畠山を追い詰めて左右のパンチを連打。何とか立ち続ける畠山だが、防戦一方となりレフェリーが試合を止めた。
S1のベルトを巻いた中野は「とりあえずKOで勝ててベルト巻くことができてほっとしています。有言実行出来たので良かったです。いつも応援してくれる方々ありがとうございます。NJKFのチャンピオンなのでNJKFを代表する選手にこれからなっていくので応援よろしくお願いします」とコメントした。
▼セミファイナル NJKF 59kg契約 3分3R
◯MOMOTARO (OGUNI/前WBCムエタイ インターナショナル フェザー級王者)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-27
●琢磨 (東京町田金子/前WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者)
MOMOTAROはNJKFの中軽量級エースとして君臨。これまでにNJKF、WBCムエタイ日本、WBCムエタイインターナショナルの3本のベルトを奪取している。今年3月にONEに初参戦して、ケニー・ズィーに判定勝ち。4月の2戦目は元ラジャ三冠のルーシラー・プーケットトップチームに判定負けを喫したが、9月のONEベトナム大会で、元ルンピニー王者・シントンノーイと対戦すると、大方の予想を覆して1RKO勝利を収めての凱旋だ。
対する琢磨は、パンチを武器にNJKFを主戦場として戦う元WBCムエタイ日本王者。脊髄損傷の大怪我からカムバックし、2017年2月にNJKFフェザー級王座、同年11月にWBCムエタイスーパーフェザー級王座を獲得した。しかし、ここ3戦は葵拳士郎、ビッグバン王者の駿太、REBELS 60kg級王者の鈴木宙樹を相手に地獄の3連敗。今回の試合に再起をかける。
1R、MOMOTAROがサウスポー、オーソドックスとスイッチしながら変則的な左右のミドルや左ローを走らせる。琢磨はMOMOTAROの左フックに対して、距離を詰めて右のクロスカウンターをヒットさせる。MOMOTAROは落ち着いて右に回って、バックブローを豪快に振るう。終盤、組んだ後の離れ側にMOMOTAROが右ヒジを振るうと、琢磨の額の辺りから出血してドクターチェックが行われる。再開後、ロープ側でMOMOTAROは左横ヒジを連続でヒットさせる。
2R、MOMOTAROが距離を取り、変則的な蹴りやバックスピンキックを放つが、琢磨は下がらずに接近して右ストレートをヒット。MOMOTAROは以前として、フットワークを使い琢磨の前進に対して、左ローや左ミドルを連続で当て込んでいく。琢磨は下がらず前進するが、徐々にダメージが溜まっていき、MOMOTAROにこかされる場面が増える。2Rが終わってジャッジが3名ともMOMOTAROを支持。
3R、後がない琢磨はノーモーションの右ストレートを、サークリングするMOMOTAROに対して果敢に振るっていく。MOMOTAROは余裕も見せてスイッチしながら左右のミドルから、飛び込みの左ストレートを打ち込む。終盤まで琢磨が中に入ってのパンチを繰り出そうするが、MOMOTAROが近距離では組みついてのヒザ蹴り、遠い距離では自身の蹴り技を効果的に当てていった。琢磨に的を絞らせなかったMOMOTAROが判定勝利した。
▼次ページはNJKFバンタム級王座決定戦、ミネルヴァ女子タイトルマッチ
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