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【NJKF】健太の強さを支えるフルーツ健康法とは

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2019/11/29(金)UP

11月30日のNJKF大会PRのためイーファイト編集部を訪れた健太が近年の健康法について熱く語った

 11月30日(土)東京・後楽園ホールにて開催される『NJKF 2019 4th』に出場するWBCムエタイ日本ウェルター級王者・健太(32=E.S.G)が大会PRのため都内で取材に応じた。

 今年最後となるNJKF参戦、今年一年のONE挑戦の振り返りなどを語ると、その後話は体作りや健康の話題へ。現在の健太が送る意外な生活の全容が明らかになった。

 キック界きっての肉体派として知られ、試合に勝利後はリング上でキレのある肉体から繰り出すマッスルポーズを披露する健太は「プロフェッショナルシスト」の異名を持つ。しかし最近は「(ボディメイクに)興味がなくなってきちゃった」と意外な発言。その真意を聞いた。

黒い健太(左:2015年)と白い健太(右:2018年)

 かつてはキックボクシングと並行しボディメイクに力を入れていたという健太。ウェイトトレーニングも相当量をこなし、筋肉の素となるたんぱく質も大量摂取。「大学時代などは朝起きたら卵10個飲んで、さらにプロテインも飲んでいた」とまるでボディビルダーのような食生活。筋肉の成長のために3時間に1回たんぱく質を摂取していたといい、熱心な時には「睡眠時間が敵だった」とそのリズムを守るため、早朝5時に目覚まし時計をセットし、プロテインを飲んでまた寝るという生活を送っていたという。

 またキャラクターづくりの一環として、日焼けサロンに通い真っ黒なボディを維持。「筋肉ムキムキ真っ黒でキャラクター的には面白かった」と振り返り、そのボディを維持するために試合前には10回も日焼けサロンに通っていたという。
 語り草となった2016年8月のREBELSで行われた”怪物くん”鈴木博昭との一戦。事前の会見から試合そっちのけでボディビル対決。ドローで終わった本戦後もリング上で揃ってマッスルポーズを見せ観客を大いに盛り上げたが、肝心の試合は「しょっぱかった」と、3年前の出来事ながら反省を見せた。

鈴木博昭(左)との試合後ポージング合戦、二人とも黒くバルクが凄い

 筋肉隆々で褐色の肉体を魅せることを信条としていた健太だが、近年は大きく方針転換。日焼けサロンもすっぱりと辞め、食生活も一変。180度真逆と言っていい健康志向に目覚めたという。そのきっかけは一冊の本との出会い。1985年にアメリカで発売され、2006年に日本語訳された「FIT FOR LIFE」に感銘を受け、フルーツを中心とした食生活を送っている。

 午前中はデトックスの時間と定め、水分と生きた酵素を体内に取り込むためフルーツのみを摂取。炭水化物は昼に玄米を50g程度食べるのにとどめ、夜は少量のワインを楽しみながら食事は肉と野菜。小腹がすいた時のおやつはバナナという生活を送っているという。インタビューを受けた日の朝食も「グレープフルーツ2個、リンゴ1個、キウイ1個、柿2個、梨1個、あとはカットしたパイナップル」と相当な量のフルーツを食べたという健太。タンパク質の摂取が以前より少なくなったけど支障はない。体重のコントロールもしやすいとも語る。インタビュー中の昼過ぎ、出されたお茶をほぼ口にしない健太。朝のフルーツ食でまだこの時間では水分が欲しくならないのだという。
 この健康生活で通常体重も少し落ち、現在ウェルター級(67kg)王者の健太だが、今回は63.5kg契約に挑む。
 自身のストイックに健康にこだわる姿勢から「ゆくゆくは片岡鶴太郎さんみたいにヨガをやったりして」とストイックなヨガで65kgから43kgまで落とした鶴太郎と自分を重ね笑うが、選手から引退したらヨガにも挑戦しそうな勢いだ。

ONEへの参戦を果たし世界を舞台にする健太「ボディメイクよりも今はキックキャリア」とキック道にまい進する(C)ONE

 日焼けを止めたことも体調面には大きく影響。かつて真っ黒に焼いていた時は「海に行った後の体調の悪さがずっと続いている感じ」と倦怠感に悩まされていたが、日焼けを止めてからは「本当に体調は楽になった」と改善。インタビュー時にも試合直前とは思えないほどの色つやの良い肌を見せていた。
 唯一の難点は「白くなっちゃったので、ローキックを受けると赤くなっちゃう」こと。全く効いていないにも関わらず「見た目がひどい」という点だけは悩みの種のようだ。

 体調面の大きな改善を果たし、「今はボディメイクよりもキックキャリアに専念したい」という健太は、技術面での研究も熱心。Youtubeなどで情報を仕入れては新しい試みを続けているが、最近の課題は「空手風のキック」だという。

健太は「バルクは落ちたけどキレはでてきた」というマッスルポージングを11月も披露できるか

 ジム経営者でもある健太は、会員にはキックはしっかり腰を回して蹴るよう指導するが、空手の蹴りはキックとは異なり、腰をさほど回さずノーモーションでヒザから先の動きで素早く打つ。一撃の重みは腰から回すムエタイ式の蹴りには譲るが、スピード重視の一撃は「速く軽い蹴りでもアゴに当たれば十分倒れる」とキックボクシングにも応用可能。「コンビネーションの中に織り交ぜるのもいい」と試合に投入するイメージもできているようだ。

 健太はかねてから100戦のキャリアを目標と公言しており、この11月で91戦目。今年はONEとの契約の絡みもあり2か月に1回というペースだったが、大きな故障も病気もなく、コンスタントに試合に臨んでいる。健太の夢を支えるのは多くの情報を取り入れていく知識欲と、それを実行する柔軟性。100戦という夢の大台を実現するために、健太は今日も努力を惜しまない。

☆11.30 NJKF 試合順、イベント情報はこちら

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