【BOUT】RISEランカー拓也が顔面をカットしながらも勝利、新空手の匠朗が安斎宙を下す
BOUT実行委員会
「ノースエリア格闘技イベントBOUT39」
2020年1月19日(日) 北海道・コンカリーニョ
取材・文:布施鋼治
▼RISE公式戦バンタム級3分3REX1R
〇拓也(蹴空ジム/RISEバンタム級4位)
判定2-0
●イ・スンヒョン(エキスパートジム/DEEP☆KICK-55Kg級4位)
昨年11月、RISE NORTHで行なわれた津田鉄平(新宿レフティージム)との再戦では津田にリベンジを果たした拓也(蹴空ジム)がホームリングであるBOUTに帰還。新春第一戦でイ・スンヒョン(韓国)を迎え撃った。
スンヒョンはDEEP☆KICKの常連で、一昨年7月には鷹介から勝利を収めている。母国・韓国ではプロボクサーとしてのキャリアもあるという24歳だ。
果たして1R、先手をとったのはスンヒョンの方だった。ワンツーからの左ハイで拓也の足を止める。さらに右ストレートを被弾した拓也は右目下をカットしてしまう。
「1R、左のハイキックを効かされてしまった。右目下のカットは切られた瞬間、痛かったですね」(拓也)
しかし、地元のリングでこのまま大人しく引き下がるわけにはいかない。2Rになると左フックで反撃を開始。さらに左ボディフックからの右のヒザ蹴りでスンヒョンを追い込む。
「1R後のインターバルで相手が疲れていることがわかったし、自分の攻撃を嫌がっていることもわかったので、思い切って詰めていきました」
続く3Rも拓也はプレスを弱めず、スンヒョンを追い込んでいく。2R同様、ボディフックやカウンターのヒザ蹴りをスマッシュヒットさせていく。判定は2-0で拓也。これで2連勝。通算戦績を17戦14勝(2KO)3敗とした蹴空ジムのエースは「3Rが終わった時点で勝利の確信はなかった」と振り返った。
「3Rはとったと思ったけど、2Rは見方によっては微妙だったかと」
さらに試合前から右の拳を負傷していたことを明かした。「そのせいで今回は右のパンチをあまり打てる状況ではなかった。まだ自分から誰と闘いたいといえる立場ではないけど、ドクターと相談しながら(昨年7月に敗北を喫した)結城選手にはリベンジしたい」
現在はRISEバンタム級4位。今回の勝利によって、拓也はさらに上位を狙う。なお、BOUT次回大会は4月19日、今回と同じコンカリーニョで行なわれることが発表された。
▼RISE公式戦バンタム級3分3ラウンド
●安斎宙(Kickboxing Academy Sapporo)
判定3-0
〇匠朗(KSS健生館/2018全日本新空手K-2グランプリ軽量級第3位)
昨年11月、那須川天心とのエキシビションマッチで名前を売った安斎宙(Kickboxing Academy Sapporo)がセミファイナルに登場し、京都を拠点に活動する新空手の匠朗(KSS健生館)を迎え撃った。
この一戦をステップにRISEバンタム級のランキング入りに王手をかけたかった安斎だが、以前BOUTでプロ初勝利をあげた匠朗のサウスポー対策は万全。左右に肩を大きく揺らしながら動き続け、安斎に的を絞らせない。焦る安斎が大振りし始めると、冷静に左ローや右のインローを打って試合の主導権をたぐり寄せる。安斎が得意のミドルキックを打っていても、蹴り足をキャッチしてストレートを打ち返す。
2Rになると、ローからワンツースリーと軽快な連打を打ち込んで安斎を後退させ、安斎の応援団をどよめかせた。3R、もうあとがない安斎は接近戦に挑み、膝蹴りを効かせこのラウンドはポイントを奪うがダウンを取るまでは至らず1、2Rを取った匠朗が勝利を飾った。
「勝因は練習してきたサウスポー対策をしっかりとできたこと。足を止めてしまうと相手のミドルでやられてしまう可能性が高かったし、僕の方がリーチは短かったので、しっかりと体を振りながらパンチで行こうと思っていました。とりあえず勝てたのでホッとしています」(匠朗)
これで匠朗はプロ2勝目。奇しくもいずれの白星もBOUTであげている。今後は体重をベストの53㎏に落とし、フライ級戦線で活動するつもりだ。
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