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【ボクシング】KO率100%、22歳のゴールド王者オルティスJrがプロ16戦全KO記録を更新

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2020/07/25(土)UP

オルティス(左)がバルガス(右)を豪快な連打で圧倒しTKO勝利、 全試合KO勝利記録を伸ばした。(Getty/eFight)

 7月24日(日本時間25日)米カリフォルニア州のファンタジースプリングス・リゾート&カジノで同州のボクシングイベントが再開しDAZNが生中継した。

 注目はメインに出場するボクシング界の次期スター候補と目されているWBA世界ウェルター級ゴールド王者のバージル・オルティス・Jr(22=米国)。WBOウェルター級2位にもランクインし、プロ15戦、全試合KO勝利のKOアーティストだ。

 WBAでは正規王座のほかにスーパー王座、暫定王座がある中でゴールド王座を新設、オルティスは昨年8月、このゴールド世界王座戦をTKOで獲得し、続く12月にもTKOで初防衛に成功している。この15戦全KO勝利の中には元2団体世界王者のスーパーフェザー級王者アン・カルロス・サルガド(メキシコ)や元WBA世界スーパーライト級暫定王者のマウリシオ・ヘレーラ(米国)からのKO勝利も含まれ、オルティスは2019年度「リングマガジン プロスペクト・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれている。

 今回はノンタイトルの10回戦で、対するは元NABO(北米ボクシング機構)ウェルター級王者のサムエル・バルガス(31=コロンビア/カナダ)だ。戦績は39戦31勝(14KO)6敗(3KO)2分。Embed from Getty Images

▲オルティスの左ストレートがバルガスにクリーンヒットする

 主催のゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)の代表オスカー・デラホーヤもマスクをつけ久々の興行を会場で見守った。

 試合は1Rからオルティスのパンチが火を吹いた。序盤は互いにジャブとボディストレートで攻めるが終盤にオルティスの鋭い左フック、右ストレートがヒット。

 2R、バルガスは接近して力強いボディの連打、オルティスはロープ側に詰められてしまうが、3Rにはバルガスの低い姿勢のボディ攻めにオルティスは上からパンチを叩き込み連打に。バルガスは防戦一方となる。

試合後、控室で無傷な表情でファイティングポーズをとるオルティス(オルティスのインスタグラムより

 4R、オルティスはしっかりジャブを入れ、右フックで相手の姿勢が崩れたと見るや一気に連打で攻め込む。右ストレートもクリーンヒットするが、バルガスはクリンチで逃れる。
 5Rはバルガスのボディ攻めに手数が少ないオルティスだったが、6Rになると一変、ジャブからボディそして右フックをクリーンヒットさせると、バルガスはクリンチで逃げる。
 そして7R、ロープ側まで詰めたオルティスが連打、左のロングアッパーでのけ反らせると、止まらぬ連打で左フックもクリーンヒット。バルガスはクリンチしながらバランスを崩したかオルティスの足をつかみタックルのような形で前のめりに崩れる。ダウンとはならなかったが、オルティスはその後もボディを交ぜた思いっきりのいい連打で度々バルガスの顔を跳ね上げる。バルガスは防戦一方となりレフェリーが試合を止めた。
 結果は7R2分58秒、オルティスのTKO勝利となった。

 これでオルティスはプロ16勝(16KO)無敗という驚異的な記録を更新した。なお、WBA世界ウェルター級ゴールド王者のオルティスだが、WBAの世界同級スーパー王者には6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)、オルティスが2位にランクインされているWBOでは、スーパー王者に世界3階級制覇王者のテレンス・クロフォードが君臨している。果たしてこの両雄と対戦する日が来るのかにも期待される。

▼オルティスが攻め打ち込む、今回の動画

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