【タイヤファイト】”痛くない”新グローブマッチは成功、一般グローブではあの道場破りYouTuberがKO勝ち
タイヤファイトは対戦する両者が片足をタイヤの中に入れて打ち合いを繰り広げる新たな格闘技。KOのほかにタイヤの中から足がはみ出たり、尻もちをつくとポイントがつき、それが3回に達すると決着がつくというルール。土俵のある相撲のようだが、大相撲出身のキングダムエルガイツ代表・入江秀忠が考案した競技だ。
プロでは10オンスのボクシンググローブを付け、接近戦の激しい打ち合いからKOも出るほどの競技だが、アマチュアでは安全性を第一とし、直径20cmでクッションが工夫されたダメージの少ない「ドラグローブ」を採用した。
これまで痛くないグローブで同形に近いものはウィニング社で販売されていたが製造を終了しており、キングダムが探していたところ、今回の「ドラグローブ」に出会った。
このグローブ開発者は極真浜井派の浜井織安氏、14~5年前からウィニング社の同形に近いグローブを道場で愛用していたが、5年前にメーカーに発注したところ、製造終了で断られた。自分で作るしかなくなったが、そのグローブは鼻や眼などに意外とダメージがあると某ボクシングジム会長にアドバイスを受けたことにより、更に安全なグローブを予算をかけ約3年で開発。ダメージを最小限に抑えた進化した「痛くない」ドラ・グローブが誕生した。
■”痛くない”超接近戦のタイヤファイトが試合で初披露、プロ女子キックボクサーと男子中学生の実験マッチも
キングダムエルガイツが主催するインディー格闘技界のメガイベント「立川格闘技フェスタ2020」が19日から22日まで開催されたが21日、22日にプロ・アマのタイヤファイトが開催され、「ドラグローブ」での試合を初開催。ダメージが少ないことから21日には「レディースタイヤvsボーイズタイヤファイト」として女子プロキックボクサーの井上弥生(橋本PREEBO)とジュニアキックに出場している中学生男子の鈴木晴人(リバーサルジム久喜WINGS)が46キロ以下契約で実験的なマッチを行い、お互い激しい殴り合いを見せたが、鈴木のパンチで井上がタイヤアウトし、中学生男子の鈴木が勝利している。
※【動画】プロ女子キックボクサーと男子中学生の実験マッチはこちら
この”痛くない”ドラグローブでの4人制の男子アマチュアトーナメントが翌22日行われ、1回戦は2試合とも秒殺(19秒と42秒)でタイヤアウトで決着。
決勝戦は互いに秒殺で勝ち上がった原口洋輔vs松本将輝で争われ、お互い引かないバチバチの殴り合いを見せたが、原口の足が出て松本がポイント1、そして終了間際、松本の右ストレートがクリーンヒットし原口のアゴが跳ね上がったためダウンが取られ再び松本にポイント1、アマチュアは先に2ポイント先取した方の勝ちとなるため、松本が優勝した。
激戦を終えた選手は被弾しすぎて少し涙目か。「ドラグローブは痛くはないが、パンチの重さは伝わってくる」とし、カウンターなどで顔に被弾すると、つい足がタイヤから出るなど、バランスを崩してしまうという。入江代表は、ドラグローブの試みは成功としたが、もう少し大きなタイヤを使い、移動範囲を広げるなど検討の余地はあるとした。
▶︎次ページは、あの道場破りYouTuberがタイヤファイトで34秒でKO勝ち、タイヤファイト関東関西決定戦など。
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