【新極真会】入来建武が2度目の優勝、ベスト8には他流派が半数の激戦
▼男子準決勝1
○入来建武(東京城南川崎)
判定5-0
●江口雄智(福岡)
江口は準々決勝では福地勇人と対決。軽やかなステップから、突如距離を詰め下突き、ローを繰り出す福地に江口は苦戦。最終判定でラスト30の気合のラッシュで辛くも勝ち上がった。入来は3回戦で白蓮の軽量級エース・平木楓に延長までねばられるも、延長では快勝。準々決勝では田中と対戦。1年前の世界大会から、すっかり調子を戻した様子の入来は、田中のステップインからのローキックをカットもせず、前進しローキックを効かせてみせた。
本戦、序盤から入来の左ローを受け一瞬体勢を崩す江口。どうやら福地戦などでのローやヴァレリーキックのダメージがあるようだ。入来は落ち着いて、突きをまぜつつ右ローから左ロー。フェイントも入れつつ江口の右足を狙う。
江口は耐え切るもほぼ攻撃を出せず、あわや技ありかと思う場面もありながら本戦は終了し、入来の勝利。入来はダメージ少なく、本戦で決勝へと駆け上がった。
▼男子準決勝2
○加藤大喜(愛知山本道場)
再延長判定5-0
●後藤優太(空手道MAC)
後藤は4回戦で島本一二三と対決。島本のローを受けながらも構わず詰めより、長身からのヒザ蹴り連打で本戦判定5−0。準々決勝は白蓮会館の17歳・土橋立弥にこれも怒濤のヒザで勝利してきた。
一方の加藤は後ろ回し蹴りなど大技からのローを駆使し勝ち上がる。準々決勝では、森田奈男樹・越智純貴を下して上がったダークホース・多田成慶とのロー合戦を制し順当に勝ち上がる。
本戦、190cmと長身の後藤に、加藤は大技を封印。後藤のサイドへ大きく回りこんでの左右のローで攻める。後藤は落ち着いて間合いを詰め、ヒザからの下突き、強烈なローも何度もヒットさせる。
延長では後藤がラスト20から決死のヒザラッシュを敢行。加藤は防戦に回ったかのように見えたが、さばいてクリーンヒットはさせなかったようだ。
再延長となり、後藤は力を使い果たしたのか動きが鈍くなる。それでもローを蹴る後藤だが、加藤はステップワークでヒットポイントをずらし、攻撃を止めずに判定勝利した。
今回は男子ベスト8のうち4人を他流派が占めた。第3位まで上った後藤の他、2つの一本勝ちを奪ってベスト8に食い込んだ田中裕也、そして白蓮会館からは準々決勝で江口雄智を苦しめた福地勇人、さらに強豪・鳥原隆司を秒殺の飛びヒザ蹴りで沈めた17歳・土橋立弥の2人が入賞した。
一方、新極真の若手有望株である三上和久(愛媛)や、渡辺和志(世田谷・杉並)、さらに多田成慶は、それぞれ他流派強豪である大石昌輝や重松翔、森田奈男樹をそれぞれ2回戦で食い止めいる。
これからは新極真会と他流派が互いに切磋琢磨し、良きライバル関係としてフルコン空手界全体のレベルを上げてゆく時代となるのかもしれない。
RESULT
男子
優勝:入来建武(新極真会東京城南川崎支部)
準優勝:加藤大喜(新極真会愛知山本道場)
第3位:後藤優太(空手道MAC)
第4位:江口雄智(新極真会福岡支部)
第5位:田中裕也(山田道場)
第6位:多田成慶(新極真会福岡支部)
第7位:土橋立弥(白蓮会館)
第8位:福地勇人(白蓮会館)
敢闘賞:多田成慶(新極真会福岡支部)
技能賞:田中裕也(山田道場)
女子の結果=久保田千尋が二連覇達成、菊川結衣は3度目の2位「悔しくて仕方ない」
- 1
- 2
- ≪ 前のページへ
- 次のページへ ≫
●編集部オススメ
・女子の結果=久保田千尋が二連覇達成、菊川結衣は3度目の2位「悔しくて仕方ない」
・【新刊】”力石徹のモデル”山崎照朝氏の評伝に、大山倍達との出会いと別れ、芦原英幸と組手エピソードも
・緑代表に伝えた大山倍達の”極意”選手たちへメッセージ=11.21~22全日本大会
・”極真 歴代最強説”八巻建志が帰国、セミナーで”一撃必殺”理論を伝授
・【ヒストリー】64年前の今日、大山倍達が猛牛に勝利、対決中の悔し涙にも最強への執念を見る
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!