”極真 歴代最強説”八巻建志が帰国、セミナーで”一撃必殺”理論を伝授
極真歴代最強説では必ず名前が上がる八巻建志(56)。身長187cm、体重110kgの体格から一本などのノックダウンを量産、95年に百人組手を達成し、同年の極真会館 第6回世界大会で優勝を果たした。その伝説の空手王者 八巻氏のセミナーが15日、都内スタジオにて行われ、定員となった13名が汗を流した。
八巻氏は2001年に渡米、2002年から極真会館を離れ八巻空手を主催し多くの弟子を育てた。道場はカリフォルニア・トーランスに構え、昨年には地域のベストオブ道場で表彰を受けたほどだったが、同時に米国の道場を弟子に任せ帰国を決意。今年8月から日本で活動を開始し、9月に1度目のセミナーも密に配慮しながらの定員に達し盛況、今回は2度目の開催となった。
「打撃力強化」を目的とした今回のセミナーだが、まずは体を整えるために念入りに骨盤を調整することから開始、骨盤が歪んでいると、威力あるパンチは出にくい。
次に身体を一体化させるため中国拳法の意拳にある立禅を指導、打撃力にこの立禅はなぜ重要かを説明し、全員で立禅に挑んだ。次にその感覚をつかんだまま、移動。そして自身の研究で進化させた発力(はつりょく:元々は意拳にある足の踏み込みで打撃パワーを出す技術)を分かりやすく指導。最後には全員がミットを打ち、八巻氏が一人ひとりのパンチ力アップを確認して終了した。
参加者たちもパンチ力向上を実感しており「皆さんがこの技術を持ち帰って向上してくれるのが何よりも嬉しい」と八巻氏。参加者たちは日々の練習でこの打ち方をしっかり身につけていくだろう。
八巻氏は選手引退後も空手の打撃力を徹底して追求。現役時代は高強度のウエイトトレーニングを行った時期もあったが、「基礎体力としてのウェイトトレーニングや自重トレーニングで十分」とし、姿勢や立禅、移動、発力の重要さを説いた。八巻氏自身、56歳の今も怪我や後遺症もなく「絶好調」と語る。
セミナーでは現役時代、ヒットすればアバラ骨も折ることのできた打撃技も伝授した八巻氏「空手は一撃必殺を追求するもの。とにかく手数ばかりの試合内容ではせっかくの空手がもったいない」と最近よくフルコンタクトの試合で見られる始終パンチを打ち続け、判定勝ちするスタイルに苦言を呈した。そして「クリーンヒットすれば2〜3発で倒せるほどの打撃力は身につけることができる」と力説した。
次回、セミナーの企画として、打撃力向上の身体の使い方のほかに、自身が危険なアメリカ社会の中で身につけた護身術、どうやって倒すかよりもいかに怪我をせず、逃げるなどの方法を身体に覚え込ませることを教えていく。なお、この護身術セミナーはアメリカの女性も含め大盛況だったという。
【今後のスケジュール予定】
1月10日、9時半〜12時45分、打撃力強化と身体の使い方
1月16日、10時から12時「セルフディフェンス(護身術)セミナー」
詳細:問い合わせ:八巻空手WEBSITE https://www.kenjiyamakikarateclass.com/
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