元”年俸120円”Jリーガー安彦考真がKO勝ちでRIZINに絶叫ラブコール！ 笹原広報「可能性ある、あとプラス何か」＝EXECUTIVE FIGHT
KO勝利した安彦と握手するRIZINの笹原広報。左は主催の小比類巻貴之
1R、練習して来たという前蹴りでもダウンを奪った
年俸たった120円でJ3リーグY.S.C.C.横浜などでJリーガーとして活動した安彦考真（あびこ・たかまさ＝43）が4月16日（金）小比類巻道場が開催した経営者らが参戦するエグゼクティブ向け格闘技イベント『EXECUTIVE FIGHT 武士道〜無限〜2021』（会場：東京・八芳園）に参戦した。
今年2月から小比類巻道場で練習を積んだ安彦、ヘッドギアをしての2分2Rに、序盤から熱のある打ち合いを展開した。1Rで前蹴りでボディを効かせダウンを奪い、2R目には伸びのあるパンチを決め、2度のダウンを奪ってKO勝利した。
伸びのある右ストレートをヒットさせる安彦、パンチで２度ダウンを奪いKO勝ちを収めた
安彦は昨年のJリーグ引退試合のセレモニーで『RIZIN目指します』と発言。実際にRIZIN事務局に人を介し出場意思を伝えたこともある。
この格闘技デビュー戦にRIZIN広報の笹原圭一氏はリングに呼ばれ「この大会からいつかRIZINのリングに上がってくる選手が出てくることを期待しています」と挨拶した。
安彦は「40歳で全部仕事やめて全部お金も捨てた。Jリーガー目指して叩かれました。年棒120円なんてクソだ。お前みたいなのはサッカーに来んなって。でも3年間やり遂げました。1点も取れなかったけど」と会場を笑いと感動に包んだ。
「ライジ〜ン！」と絶叫しラブコール贈る安彦
続けて「今回格闘技のリングで皆さんがウェルカムって受け入れてくれています。このままRIZINに向かいます。出れるかどうか分かりません。お願いしても出られるものではないです」と言うと、安彦は笹原氏に歩み寄り
「だから僕にお願いしてください」
と笹原氏に頭を下げながら「出てくださいとお願いされたら、僕出ます」と会場を笑わせ、最後に「ライジ〜ン！」とリングで絶叫していた。
試合では52歳元シェイプUPガールズの中島史恵が初ラウンドガールで花を添えた
試合後、笹原氏に安彦の熱意について聞くと「可能性はある」としながらも「頑張ってるから出られるというわけではなく、プラス何かが必要。あとハマる相手がいることや、シバターのときのように何か不思議な感動に包まれるようなものを作り出すことができれば」と語っていた。
43歳の安彦、これからどんなストーリーが築くことができるか。KO勝ちとトークで会場を一体にさせたのはさすが元Jリーガー。RIZINへ一歩近づけたのか。今後の展開に期待したい。
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