【ボクシング】ノーガードからの衝撃KO！ 王者モレルが相手を病院送りに＝カネロ戦を見据えた発言に”まだ早い”の声も

2021/07/01（木）UP
（最終更新：2021/07/01 19:51）

　6月27日（日本時間28日）WBA世界スーパーミドル級王者デビッド・モレル（23=キューバ）と、挑戦者で同級15位マリオ・アベル・カサレス（30=メキシコ）の無敗同士が対戦が米ミネアポリスにて行われた。
　1Rから激しい攻防の中、モレルの左ストレートでぐらつかせると、次は両手を下げて前に出、ノーガードの左ストレートをヒットさせるとカサレスは失神しマットに大の字、1R2分32秒の豪快KO勝利で初防衛を果たし、相手を病院送りに。そのKO劇に”恐るべき左”など話題になった。

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　モレルはアマチュアで活躍し、プロ転向後わずか3戦でWBA同級暫定王者に。今年1月にサウル”カネロ”アルバレスがWBAスーパー王者に昇格したことで、レギュラー王座が空位となり、モレルがレギュラー王者に昇格した。今回はプロ5戦目だった。

　海外YouTubeメディア『Fino Boxing』には負けたカサレスの入院姿や昨日6月30日にはモレルの試合後のインタビューを公開している。
　モレルは9月に計画されるカネロvsIBF世界同級王者カレブ・プラント（米）の一戦の交渉が決裂した場合は、プラントと自身とをやらせて欲しいと発言した。この理由は何か。プラントに勝ち、統一王者となったところでPFP1位のカネロに挑戦する計画とも思える。同日配信のカネロの母国メキシコメディアでは「モレル、早くもカネロを超えたと考えている」とまで書かれた。

　今回の相手は12勝無敗とはいえ世界ランク15位でこの選手に勝った程度でカネロなど超大物との対戦はやや勇ましすぎるか。SNSのコメント欄には「君は確かに優秀だが、カサレスはカネロとは比べ物にならない」「この相手に勝って準備ができたとでも思っているのか」「カレブ・プラントに殺されるぞ」とまだ早いという意見が並んだ。

　モレルはアマ時代に2016年のユース世界選手権で金メダルを獲得し「大会最優秀ボクサー」に選ばれたほか、2017年のキューバ国内選手権、2018年のインドオープン国際ボクシング大会でも金メダルを獲得しアマ130勝2敗。19年にプロ転向しプロ戦績は5勝（4KO)無敗。プロ転向後、世界トップの強豪選手との対戦はないが、ロマチェンコ同様、プロ3戦目で世界王者となっただけに勢いづくのは当然だろう。さてこのプロ5戦の若き23歳の王者の次戦は果たして誰になるか。

【選手データ】
デビッド・モレル（23=キューバ）身長185cm/リーチ199cm/左ボクサーファイター/戦績：５勝（4KO)無敗、アマ130勝2敗/主なタイトル：アマ2016年のユース世界選手権金メダル、WBA世界スーパーミドル級王者

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