2021/09/21（火）UP
（最終更新：2021/09/21 13:38）

鮮烈のデビューKOを飾った宇佐美正パトリック

▼第4試合　ライト級　5分2R
●ヨシ・イノウエ（パラエストラTB/2019年ライト級新人王）
TKO　1R4分15秒　※右アッパー→レフェリーストップ
○宇佐美正パトリック（EXFIGHT/LDH martial arts）

　ヨシはパンチを主体に試合を組み立てる好戦的なファイトスタイルの選手で、2019年ライト級新人王のタイトルを獲得した。

　宇佐美はジュニア時代に空手で様々な大会で優勝を収め、ボクシング転向後は高校ボクシング6冠を達成。東京オリンピック出場を目指していたものの、昨年11月に全日本オリンピック選考会の準決勝で敗退したことで夢を断念。ABEMAの格闘オーディション番組「格闘DREAMERS」の最終審査では日高健太郎にTKO勝利を収めLDH martial artsとの契約を獲得した。

　宇佐美が飛び込んで鋭い左フックを直撃。一瞬動きが止まったイノウエは腰へのタックルからテイクダウンを奪う。下からヒジを叩きつけた宇佐美は立ち上がり、入り際に右カーフ。足に効いてケージ際に下がるイノウエへ宇佐美が左ボディを突き刺し、うずくまるイノウエへ宇佐美が右アッパーを連打したところでレフェリーが割って入り試合終了。宇佐美が鮮烈なプロデビュー勝利を飾った。

　マイクを握った宇佐美は第一声で「プレッシャーがやばいです」と、緊張感から解放された感想をコメント。改めて「これからがスタート。気を抜かず頑張ります」と次の戦いへ意気込みを語った。

復帰戦に勝利した江藤公洋

▼第3試合　75kg契約　5分3R
○江藤公洋（和術慧舟會HEARTS）
判定3-0　※30-27×2、30-26
●グンター・カルンダ（コンゴ民主共和国/TriH.studio）

　江藤はレスリングでインターハイ優勝した実績を引っ提げて、13年に総合格闘技でプロデビュー。DEEPを主戦場とし、その後ONE Championshipが開催する「人材発掘」リーグ『ONE WARRIOR SERIES』で1敗の後3連勝を積み重ね19年7月にONE本戦に昇格した。昨年2月にシンガポールの英雄と言われるアミール・カーンを相手に、リアネイキッドチョークでわずか99秒で一本勝ち。本戦初勝利を掴んだ。同9月の“Road to ONE 3rd”で青木真也を相手に持ち味を発揮出来ずに完敗。今回が約1年振りの復帰となる。

　カルンダは南アフリカ最大のMMA団体『EFCワールドワイド』で5連勝、18年にウェルター級王座に就いた実力者。昨年9月の『Road to ONE 3rd』で手塚裕之にKO負け。今年1月の修斗で山田崇太郎のヒールホールドに屈している。

　リーチが長いカルンダが放つワンツーに合わせ、江藤がタックルしテイクダウン。サイドポジションを取るも、カルンダがブリッジで跳ね上げ脱出。再びテイクダウンを奪った江藤はハーフガードからバックを取りグランドコントロールを見せカルンダに何もさせず、復帰戦を勝利で飾った。