【パンクラス】小川徹が過去2敗の上田将竜を下し暫定王座初防衛、端貴代と菊入正行が暫定王座獲得
▼第9試合 ウェルター級 暫定王者決定戦 5分5R
○菊入正行(NEVER QUIT/同級1位)
判定3-0 ※三者ともに50-45
●村山暁洋(GUTSMAN/同級2位、第9代同級王者)
※菊入が暫定王座を獲得
菊入は17年4月のプロデビューから4連勝(2KO・1S)という快進撃。怪我を経て昨年7月、約1年ぶりの試合で1階級上のウェルター級に転向し中村勇太にTKO勝利。9月には高木健太に判定勝利を収めたが、12月に村山暁洋に判定負けを喫した。
今年6月には第10代同級王者・三浦広光にTKO勝利し、試合後に村山との対戦を直訴。暫定王座戦へこぎ着けた。
対する村山は40歳のベテランファイター。第4代修斗環太平洋ミドル級王者、ウェルター級キング・オブ・パンクラス王座を獲得した。昨年2月には元無差別・ライトヘビー・ミドル級キングオブパンクラシストのレジェンドファイター近藤有己、12月に菊入正行に判定勝利。再び王座を目指す。
両者の前戦では、村山が終始ベテランの老獪さとテイクダウンからの攻めを見せ、判定勝利を収めている。
1R、プレッシャーをかける菊入が左ジャブから右ロー、右ストレート。下がりながら左右ローを刻む村山は、菊入の入りに合わせて左フックを振るがやや遠いか。
2R、村山が手数を増やす菊入へタックルを仕掛けるも、上のポジションを取るのは菊入。上体を起こし、上から重いパウンドを落とす。村山は下から足を突き上げるが、菊入が蹴りを払いつつガードの間に割って入り、コツコツとパウンド、ヒジを落とす。
3R、前進する村山へ菊入カウンターの左フック。体ごと押し込む村山を菊入が回しケージに押し込むと、村山が菊入の足をかけバックを取る。スタンドに戻ると菊入が長い左ジャブからワンツー。前蹴りでプレッシャーをかける。村山は距離を詰めるが、入り際に右カーフキックを受けバランスを崩す。
4R、菊入のジャブに合わせて村山がタックル。片足を取られた菊入だったが、テイクダウンを拒否したまま村山を押し込みケージを背負わせる。離れて下がる村山に菊入の右ストレートがヒット。距離を詰めた菊入がグラウンドに持ち込みパウンド、ヒジをたたき込む。ラウンド終盤にもハーフのまま上をとった菊入がヒジを連打し、村山の表情をゆがませる。
5R、菊入の重いローに合わせて村山がタックルを仕掛けるも、ケージを背負うのは村山。離れてから菊入の片足を取るが、ここでも菊入が上を取りパウンドを落とす。立ち上がった村山は大振りの右フックからタックルも、菊入にガブられテイクダウンを奪えず。菊入が村山をケージに押し込んだまま試合終了のゴングを迎えた。
判定は全ジャッジが5ポイント差をつけ菊入の勝利。菊入が村山にリベンジを果たし、暫定王者のベルトを手にした。
ベルトを腰に巻いた菊入は「最高でーす!」と絶叫。そして「今暫定なんで、正規のチャンピオンになれるようにがんばります!」と意気込みを語った。
▶次ページは野田遼介 vs 山北渓人、透暉鷹 vs 内村洋次郎
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・菊入正行と村山暁洋がウェルター級暫定王者の座をかけ再戦=10.17
・10.17『PANCRASE 324』小川徹vs上田将竜、NØRIvs端貴代、菊入正行vs村山暁洋など生中継・配信情報
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