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【DEEP KICK】稲井良弥がKO勝利で初防衛、KING龍蔵と竹内皇貴が王座挑戦者に決定=9.25大阪

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2022/09/29(木)UP

引退した選手同士で行われた「-LEGEND MATCH-」

DEEP☆KICK実行委員会
『DEEP☆KICK 63』

2022年9月25日(日)テクスピア大阪

▼第9試合 スペシャルエキシビジョン -LEGEND MATCH- 2分2R
-祐治(Continue)
※エキシビジョンのため判定は無し
-木内祐太(風吹ジム)

パンチを放つ祐治

 互いにプロを引退した選手同士でぶつかるエキシビジョンマッチ「-LEGEND MATCH-」。DEEP☆KICK初の試みとなり、今大会では現在ジムの代表となっている祐治と、ジムのトレーナーとして在籍している木内祐太が対戦した。両者は現役時代の2015年『DEEP☆KICK 25』にて対戦、祐治が判定3-0で勝利している。

 1R、エキシビジョンにも関わらずヘッドギア・レガース無しで向かいあった両者は、開始から様子見は無しと言わんばかりにパンチ・蹴りを互いに繰り出す。外に周りながら軽快に攻める祐治とスイッチしながらミドル・ジャブをヒットさせる木内といった様子。

蹴りを放つ木内祐太

 最終ラウンドとなる2R、開始から軽快に飛ばし続ける祐治は「打ってこい」と言わんばかりに両手を広げて木内を挑発、すると木内もニコッと笑うとこちらも手招きをして打ってこいと挑発返し。互いに火のついた両者は時折笑いながらも更に激しく打ち合う、残り時間30秒を切るころにはリング中央でガード無しの打ち合いを披露、これにはDEEP☆KICK実行委員長の林裕人も「うわ、凄いな」とポロリ。引退した選手とは思えない白熱の試合を見せた両選手、ゴングが鳴るとリングは温かい拍手で包まれた。

 試合後に祐治は「久々のリング最高でした!Continueというのは継続するという意味で、僕は格闘技から続けることの大切さを学びました。続ける事で人生は豊かになるという思いを今後も発信していくので応援お願いします!またどこかでお会いしましょう」とコメント。

 木内は「6年前の引退式から4児の父になり、パパのカッコいい姿を見せたくてオファーを受けました。好きな格闘技に3年3か月専念させてくれた嫁ちゃんありがとう、あなたがいなければこの舞台に立てません、ありがとう、大好きだよ」と感謝の言葉を述べた。


鷹介が判定勝利

▼第8試合 DEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R
○鷹介(魁塾)
判定3-0 ※三者とも30-27
●FUJIMON♡(京都亀岡キックボクシングジム)
※FUJIMON♡が計量オーバーにより減点1からスタート
※鷹介が-55kg挑戦者決定トーナメント決勝に進出

蹴りを放つ鷹介

 今年6月『DEEP☆KICK 62』にて対戦した2名がDEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメント準決勝で早くも再戦、しかしFUJIMON♡が前日計量にて契約体重から900gのオーバーとなり、減点1及びトーナメント進出権剥奪の状態で試合が開始となった。

 早くも退路がなくなったFUJIMON♡は小さく飛びながらリズムを取り多彩な蹴りを繰り出す、一方鷹介はじっくりリング中央に陣取り、入ってきたところを早く重いパンチと膝で対応。ラウンド終盤には鷹介がFUJIMON♡をコーナーに詰めるシーンも増えていく。

 2Rも変わることなく蹴りを軸に活路を見出したいFUJIMON♡に対し、顔色を変えずじわじわと前に出てパンチをまとめる鷹介といった形が続く。2R終盤にはFUJIMON♡の膝やパンチが鷹介を捉えていくも確実なダメージには繋がらない。オープンジャッジは3者共に20-18(減点込み)で鷹介を支持。

鷹介が-55kg挑戦者決定トーナメント決勝に進出

 迎える3R、FUJIMON♡は果敢に前に躍り出てパンチ・蹴りを放つも鷹介は至って冷静、ローとパンチを武器に確実にヒットさせコーナーに追い詰める。一矢報いたいFUJIMON♡であったが鷹介の牙城は最後まで崩せず試合終了、結果3-0で鷹介が勝利をおさめ挑戦者決定トーナメント決勝への進出を決めた。

 試合後のマイクで鷹介は「今日はズルズル判定になりましたが僕はまだまだこんなもんじゃない、次の決勝・タイトルマッチで相手をぶっ倒して王者になるので」と宣言。

 そして先に決勝進出を決めた力哉も舞台に上がると「5年位前に鷹介選手にぶっ倒されてるので、5年越しのリベンジで盛り上がる試合にしたいと思います」とコメント。決勝が行われるのは12月25日『DEEP☆KICK 64』、果たして5年ぶりの再戦はどちらに軍配があがるのか。


上野コウキがKO勝利

▼第7試合 DEEP☆KICK-60kg契約 3分3R
●駿(Reborn kickboxing gym)
TKO 1R 2分17秒 ※レフェリーストップ
〇上野コウキ(直心会)

ヒザを突きさす上野コウキ

 互いにKO率が異常に高いKO必須の激突、駿vs上野コウキの1戦は期待を裏切らない強烈なKOで幕を閉じた。

 ゴングが鳴ると同時に早くも近い距離で打ち合う両者。互いにハイキックを繰り出すなど多彩に攻めていく中、上野の右ボディからの連打で駿が失速。するとここぞとばかりに振りかぶりながら左右のフックを打ち込む上野。駿も下がりながらも怖い威力のパンチを返すが勢いに乗った上野はお構いなし、右ボディ・膝で意識づけるとコーナーに詰めて再びの振りかぶりながら左右のボディ・フックを打ち分けていき最後は左フックでダウンを奪う。

上野コウキの攻撃に駿がダウン

 立ち上がるもダメージが見える駿に上野は怒涛の猛ラッシュ、三度の左右打ちでコーナーに張り付けるととどめの右フックでダウン奪取、そのままレフェリーが試合を止め1R2分17秒、前評判通りの強烈TKO勝利で上野が勝ち名乗りを上げた。

 試合後上野はマイクを要求すると「次-60kgの挑戦者決定トーナメントやるなら僕を呼んでください、絶対おもろい試合をします」と直談判。DEEP☆KICK上位ランカーの駿を下したことで上野のランキングも大幅アップが予想される。
 6月に初防衛を飾った現王者・大樹への時期挑戦者決定トーナメントに上野の名が入るのか、次戦の暴れっぷりにも期待したいところだ。

▶次ページは第6~3試合結果

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