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【DEEP KICK】60回記念大会でKENTA、翔磨、塚本望夢が王座獲得、宮崎就斗は王座防衛

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2022/03/22(火)UP

(左から)塚本望夢、翔磨、宮崎就斗、KENTA

DEEP☆KICK実行委員会
『DEEP☆KICK 60回記念大会』
2022年3月13日(日)テクスピア大阪

 マッチメークはタイトルマッチのみ。DEEP☆KICK史上、初めての4大タイトルマッチ『DEEP☆KICK 60』は3月13日テクスピア大阪で行われた。全てメインイベントというマッチメークに、観客は最初から最後まで酔いしれた。なお次回大会(DEEP☆KICK61&62)は6月12日に同じ会場で行われる。『DEEP☆KICK 61』では-53kg王座決定トーナメント決勝、『DEEP☆KICK 62』では-60kg級タイトルマッチが行われる。

蹴りを放つKENTA

▼メインイベント4 DEEP☆KICK-63kg王座決定戦 3分3R 延長1R
○KENTA (HAYATO GYM)
判定3-0 ※29-28、30-28、29-28
●大石健作(TEPPEN GYM)
※KENTAが-63kg第4代王者に

KENTAがヒザを繰り出す

 4大タイトルマッチの大トリはKENTAと大石による空位のDEEP☆KICK-63kg級王座決定戦。両者は昨年12月12日『RISE153』で初対決。このときは激しいデットヒートの末KENTAが判定勝ちを収めている。
 再戦は舞台を関西に変え、しかも山畑雄摩(NJKF心将塾)が返上したタイトルを懸けて3ヶ月という短いインターバルで行うことになった。

激しく打ち合う両者

 1R、KENTAが右ローを打つと、大石は嫌がる仕種を見せる。さらに右フックを打たれると、下がって距離をとる。序盤は様子見なのか、打ち合いには応じようとしない。
 続く2Rになると、KENTAの手数はさらに増え、右インローで下半身にダメージを与え、左の三日月蹴りで追い打ちをかける。お互いローブローを打ち合う場面もあったが、KENTA優勢という試合の流れは変わらない。終盤に三日月とともにボディへのヒザ蹴りを効かせ、さらに試合の流れをたぐり寄せる。

 2Rまでのオープンスコアは1-0でKENTA。3Rになると、KENTAはパンチの連打でさらに前へ。大石はプッシュして自分の距離を掴もうとするが、相手のプレッシャーが強すぎて防戦一方に。この日のフンドシアニキはいつもの元気が感じられなかった。判定は3-0でKENTAに挙がった。

-63kg第4代王者の座を手にしたKENTA

 所属するHAYATO GYMではうれしいチャンピオン第1号だ。試合後、初めて腰にチャンピオンベルトを巻いたKENTAは「僕は社会人になってからキックを始めた。才能も身体能力もないけど、強い体に産んでくれた両親に感謝したい」と涙ながらに語った。続けてリングサイドに座っていたRISEの伊藤隆代表に「4月2日のRISE ELDORADOに出たい」と直談判。「元REBELS王者の丹羽圭介と闘いたい」と詰め寄った。大会まで残された時間は少ないだけに今回の実現は難しいかもしれないが、KENTAのやる気は大いに買いだろう。初防衛戦が楽しみな泣きのチャンピオンの誕生だ。


2度目の防衛に成功した宮崎就斗(左)

▼メインイベント3 DEEP☆KICK-57.5kgタイトルマッチ 3分3R
〇宮崎就斗(TARGET)
TKO 2R2分13秒 ※レフェリーストップ
●麻太郎(NJKF健心塾)
※宮崎就斗が2度目の防衛に成功

宮崎が蹴りを放つ

 一昨年、山田直樹(KSS健生館)との間で王座決定戦を行う予定だったが、山田が欠場したため暫定王者に認定された宮崎。昨年1月31日には因縁の山田直樹を挑戦者に迎え引き分けながら晴れて正規王者に認定された。今回は正規王者としては初防衛戦となる。リングサイドでは妻と生まれたばかりの子供が見守る。

 今回の挑戦者は麻太郎。DEEP☆KICKでは2度目のタイトル挑戦となる長いリーチが武器の関西期待の新鋭だ。身長は宮崎より6cmも高いだけに、麻太郎にも十分勝つ目はあると予想されていたが、この日の宮崎は左ミドルキックが冴え渡っていた。

パンチを放つ宮崎

 麻太郎が反撃を試みると、宮崎はきれいにカットして追撃を見せる。ラウンド終了間際には右ストレートをスマッシュヒットさせ、宮崎優勢を強く印象づけた。

 2Rになると、宮崎の攻撃は加速するばかり。痛烈な左ストレートで麻太郎から先制のダウンを奪う。挑戦者は立ち上がってきたが、すでに青息吐息。宮崎は十八番の左ミドルで2度目のダウンをとる。とどめは左ストレート。最後は少々強引に倒しにいった感もあったが、倒してこそチャンピオンという自負があったのかもしれない。

防衛に成功した宮崎

 試合後、マイクを握った宮崎は「麻太郎選手は動きが速くて、攻撃も強かった」と褒め讃える一方で、王座防衛で自信を深めたのだろう。「DEEP☆KICKの王者として他団体にも乗り込みたい」と宣言した。
 ベテランながら対戦相手によっていまだ出来不出来が激しいといわれる宮崎だが、ようやく覚醒してきたか。

▶次ページは「DEEP☆KICK-55kg王座決定トーナメント決勝」、「DEEP☆KICK-51kg初代王座決定トーナメント決勝」

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