【DEEP KICK】大前洸貴が-60kg次期挑戦者に決定、長谷川海翔とKAZUNORIが-53kg王座決定トーナメント決勝に進出
DEEP☆KICK実行委員会
『DEEP☆KICK 59』
2022年3月13日(日)テクスピア大阪
もうキックは東高西低なんていわせない。3月13日、テクスピア大阪で『DEEP☆KICK 59』が開催された。試合は激闘の連続。関東から遠征してきた選手はことごとく関西在住の選手の餌食となった。大会後、続く4大タイトルマッチの合間には3月27日の『RISE156』や4月2日の『Cygames presents RISE ELDORADO 2022』に出場する中野椋太(NJKF誠至会)、中村寛(BK GYM)、鈴木真彦(山口道場)が公開練習を行ない決意表明をするという画期的なアトラクションも行われた。
▼メインイベント DEEP☆KICK-60kg挑戦者決定戦 3分3R 延長1R
●岩郷泰成(TFT)
判定0-3 ※28-29、28-30、28-29
〇大前洸貴(INFINITY KICK BOXING GYM)
※大前が-60kg次期挑戦者に決定
ともにモチベーションはマックス。メインイベントでは岩郷と大前による-60kg挑戦者決定戦が組まれた。岩郷は昨年7月に同王座決定戦に出場するチャンスを得たが、大樹(HAWK GYM)にスプリットデシジョンで敗れ王座奪取に失敗した。今回は短い期間で再びチャンスを掴んだことになる。
対する大前は理学療法士という別の顔を持つ異色のキックボクサー。「その知識を駆使し、自分の体と努力でどこまで通用するのか試したい」とキック界に飛び込んできた、きめ細かい試合運びに定評のある頭脳派だ。
両者の闘い方をイメージすれば、剛の岩郷、柔の大前ということになるか。果たして1R、岩郷がワンツーからのヒザを軸にどんどん手数を出していけば、大前はじっくり相手の出方を見ながら反撃の機会をうかがう慎重な展開をみせる。
続く2R、岩郷は離れ際の右フックをライトヒットさせるが、大前はガードが固く追撃を許さない。そして距離を潰すように至近距離での闘いを挑む。途中から岩郷のスリップダウンが目立つようになる。大前の左がヒットする場面もあった。
オープンスコアは1-0で大前。3Rに入ると、岩郷は右ローを軸に試合の流れを掴みにかかる。すると、大前もやり返す展開となる。白熱したシーソーゲームに観客席からは「いい試合だ!」という声も飛ぶほどだった。そうした中、終盤になると、大前は右を中心に岩郷をコーナーに詰めての攻撃を繰り返す。この攻防がモノをいったのか、判定は3-0で大前。DEEP☆KICKで2勝目を挙げた頭脳派は来る6月12日に王者・大樹に挑戦するチャンスを得た。
「岩郷選手は強くて、途中で倒れてくれるかと思ったけど、なかなか倒れてくれなかった。無事勝つことができてよかった。世の中はウクライナで大変だったり、身近な人が病気になったり、自分自身も病気になったり、いろいろ大変なことばかりだけど、僕がどうこうできることではない。ただせめて僕が頑張っている姿を見てもらって、ベットから出られない人もいまは試合をスマホ越しに応援できる時代。ちょっとでも僕の頑張りがそういう人たちを元気づけられるようになったらいい」とネットでライブ中継できる大会への出場を目指すことを口にした。確固たるテーマを持ち、目的意識がハッキリしている選手は強い。
▶次ページは「DEEP☆KICK-53kg王座決定トーナメント準決勝」
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