2023/05/25（木）UP
（最終更新：2023/05/25 12:38）

UAEウォリアーズ・フェザー級王者アリ・アルケイシ、2度目の防衛に成功＠alqaisimma

　5月20日（日本時間21日）に中東アブダビで開催された総合格闘技イベント『UAE Warriors42』メインイベントのUAEWフェザー級タイトルマッチにて、王者のアリ・アルケイシ（32=ヨルダン）が、挑戦者のジェシー・アーネット（38=カナダ）に激闘の末に判定快勝。2度目の防衛に成功した。

【動画】王者アルケイシ、鼻血を流しながら怒涛のパンチ連打！

　アルケイシはUFC参戦経験を持つUAEウォリアーズのフェザー級王者。挑戦者のアーネットと3度目の決着戦。1度目は昨年7月の防衛戦で、アルケイシがアーネットにドクターストップでTKO負け。続く同9月のダイレクトリマッチでアーネットをギロチンチョークで下し王座返り咲きを果たした。

　しかし、両者の完全決着を望むファンの声が多く、今回3度目の因縁マッチが実現した。

　両者ともにアグレッシブな戦いを信条とするオールラウンダー。今回の3度目の戦いもファンの期待通り、スタンド展開のみでお互い殴り合うノンストップバトルとなった。2Rには、アーネットの強打でアルケイシの鼻から出血。実況解説が鼻の骨折を疑うほどの流血だ。

　ペースは握るものの、窮地に立たされた王者のアルケイシだが、3Rからさらに猛攻。鼻血を流しながら怒涛の攻めを見せる。ワンツー、アッパー、後ろ回し蹴りなどを繰り出し、バックハンドブローでアーネットから尻餅ダウンを奪う。

　KOシーンこそなかったものの、そこからアルケイシとアーネットはお互いグラウンド展開に持ち込まず、怒涛の打撃戦。結局、手数と最終的なダメージで上回ったアルケイシが25分間の死闘を制した。

　アルケイシは今年3月の初防衛戦で、トップコンテンダーの一人として高い評価を得ていた実力者のアフメッド・ファレスを一本勝ちで仕留めていたが、今回は最大のライバルのアーネットを打撃戦で圧倒。まだ2度の防衛だが、今回の勝ち方を見ると、アルケイシの長期政権は続きそうだ。今後誰がアルケイシのベルトに挑むのか、注目だ。

『UAE Warriors42』
2023年5月20日（日本時間21日）中東アブダビ
▼フェザー級タイトルマッチ
○アリ・アルケイシ（ヨルダン／王者）
判定3-0　※49-46×2、50-45
●ジェシー・アーネット（カナダ／挑戦者）
※アルケイシが2度目の防衛に成功

【勝者選手データ】（2023年5月25日現在）
アリ・アルケイシ（32歳・Ali AlQaisi・ヨルダン）
階級：フェザー級
身長：168cm
戦績：15勝（2KO・6一本）6敗（TAPOLOGY情報参照）