【海外ムエタイ】福田海斗が”アウェー”でKO勝利、オムノーイ・トーナメント王者をヒザ連打で撃破
ラジャダムナンスタジアム
『スック トーナムタイギャットペットTKO』
2023年10月22日(日)タイ・ラジャダムナンスタジアム
▼メインイベント第4試合 127ポンド契約
●ノッパデー・チョーハーパヤック(タイ/2022年第10回「マービン・ノックアウトトーナメント」優勝)
3R KO
〇カイト・ウォーワンチャイ(=福田海斗/キング・ムエ/現ラジャダムナンスタジアムフェザー級6位)
福田は当初、9月にIMSA世界王座戦が決まっていたが練習中に指を骨折しキャンセル、今回の試合が復帰戦となっていた。
この『スック トーナムタイギャットペットTKO』という興行はペッティンディーと並ぶ大手プロモーション・ギャットペットが毎週日曜日ラジャダムナンスタジアムにて開催している興行で、最近はペッティンディーとギャットペットの交流が進んでいるとはいえ、福田はペッティンディーの代表としてこの興行、いわばアウェーに乗り込んでいく形となった。
対戦相手のノッパデーは昨年オムノーイスタジアムで開催された「第10回マービン・ノックアウトトーナメント」で優勝し、優勝賞金60万バーツ(約250万円)を手にした実力者。K-1で活躍したヨードシラー・チョーハーパヤックとともに第一線で活躍する選手だ。
試合前の賭け率は2-1と福田海斗がリード。如何にトーナメント優勝者とはいえ、常に一流選手達としのぎを削っている福田が相手では分が悪い、ということであろう。
序盤はノッパデーが落ち着いた戦いを見せる。プレッシャーをかけてくる福田に対し前蹴りでストッピング。お互い前蹴りの蹴り合いとなるが、福田は「最初、ちょっとフワフワした感じだった」という通り、ノッパデーの前蹴りで吹っ飛ぶと場内からはドッと歓声が上がった。しかし福田に焦りは見られず苦笑い。
2Rに入ると福田は前進するスピードをアップさせ、ノッパデーも手数を増やす。首相撲の展開になると福田の組みが一枚上手、良い体勢でヒジも繰り出す。福田の入り際に左ミドルのカウンターを合わせるノッパデーだが、捕まると福田にヒジを連打され後退。このラウンド終了時で賭け率が7-2と、早くも大幅に福田がリードする展開となった。
そして3R、さらにギアチェンジした福田が圧巻の動きを見せる。いきなり首相撲でノッパデーのバランスを崩すと、ヒザを集中砲火。ノッパデーは防戦一方でコカし技を見せるものの、福田の細かいヒジと組む圧力に棒立ち状態。右のテンカオで下がったところをボディストレート、そして左テンカオ!最後はノッパデーの首をがっちりロックしヒザ蹴りを連打するとレフェリーが試合をストップ。福田が3R KO勝利を飾った。
生中継では実況アナウンサーから「どっちがタイ人でどっちが日本人だ?」と言われるほど首相撲で圧倒した福田。今回ペッティンディーの代表という使命を背負ってリングに立った福田だが、アウェーながら見事その役割を果たしたといえるであろう。次回もギャットペット側からの出場依頼が来ているようで、早ければ11月にも組まれる予定だという。次戦の発表が待たれる。
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