【ボクシング】元UFCガヌーがダウン奪う大健闘も、王者フューリーが2-1で競り勝つ「ガヌーはとんでもないファイターだ」＝結果 速報

2023/10/29（日）UP
（最終更新：2023/10/30 06:53）

　 10月28日（日本時間29日）、サウジアラビアのリヤドにて行われたWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー（35=英国）vs元UFC世界ヘビー級王者フランシス・ガヌー（37=カメルーン）のボクシングマッチは3Rにガヌーがダウンを奪うシーンもあったが、細かくヒットさせたフューリーがポイントで勝り、2-1（94-95、95-94、96-93）のスプリット判定でフューリーが勝利した。
　ガヌーのプロボクシングデビュー戦は上出来すぎるほど大健闘だった。

【フォト＆動画】ガヌーがフューリーからダウンを奪う瞬間

　1R からフューリーが突然右フックで襲いかかる。ガヌーは冷静にガードし反撃へ。果敢に攻めたがフューリーのジャブ、左フックがヒット。
　そしてガヌーは3R、フューリーの打ち終わりに左フックをヒットさせ、フューリーは尻餅をつきまさかのダウン！

　以降、フューリーは反撃に。ジャブ、右ストレートを細かくヒットさせていく。いつものフューリーならダウンを奪い返すと思われたが、ガードが固く、タフなガヌーに決定打を与えることはできなかった。
　7Rにはガヌーが連打の猛攻で、フューリーがスリップダウンする場面、8Rには、フューリーのストレート、アッパーに距離を潰し、フューリーに左右フックをヒットさせていくなど明らかに優勢なラウンドもあり、ガヌーが勝ってもおかしくはなかったが、2-1の僅差でフューリーが競り勝った。

　ダウンを喫したフューリーだが、試合後のリング上での勝利者インタビューで、「あれは絶対に台本にはなかった」と語った。「フランシス（ガヌー）はとんでもないファイターだ。強くて、ビッグパンチャーで、みんなが思っていたよりもずっといいボクサーだ」とガヌーを称えた。

【各ラウンドの結果レポート】
　1Rから突然右フックで襲いかかるフューリー。ガヌーは冷静にガードし反撃へ。ガヌーはジャブからボディストレートで攻めるがフューリーは左フックをヒットさせる。

　2R、ガヌーが前に出て攻める。組んで離れるタイミングでガヌーの右がヒット！フューリーはガヌーの攻撃にカウンターで左右フックに繋げる。

　3R、ガヌーの左フックがヒットし会場を沸かせる。後半、ガヌーがフューリーの打ち終わりに左フックをヒット！フューリーがまさかのダウンを喫する。

　4R、ガヌーの攻めにフューリーは距離をとりながら左右フックで攻めるがガヌーは耐える。

　5R、サウスポーのガヌーはパワー全開の左オーバーハンドもフューリーがかわし、フューリーは反撃の右ストレートがヒット！

　6R、圧力をかけ前に出るガヌー。フューリーは下がりながらのジャブがヒットする。ガヌーの飛び込んでのワンツーはかわされる。

　7R、圧力をかけるガヌーの左ストレートがヒット！さらにボディストレートで攻める。フューリーの反撃にガヌーが右フックを合わせると、フューリーがスリップダウンをするなど、ガヌーが優勢なラウンドに。

　8R、フューリーのストレート、アッパーに距離を潰し、しっかりガードするガヌー。右構えに変えたガヌーは連打で、フューリーに左右フックをヒットさせていく。

　9R、フューリーはジャブで攻める。ガヌーはガード。互いに距離をとり、探り合う展開だがフューリーの攻めが目立つ。

　10R、フューリーのジャブがヒット！ガヌーはサウスポーに変えフェイントをかけながらボディストレート、そして右ストレートをかすめる。さらにスーパーマンパンチを見せるなどガヌーが全力で攻める。フューリーはかわしながら右を入れるが決定打にはならず。

　判定は1-2のスプリットでフューリーに。果敢に攻めたのはガヌーだったが、フューリーがポイントで上回った。

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