2024/09/28（土）UP
（最終更新：2024/10/21 10:51）

体重オーバーのゴンナパー（右）が豪快KO勝ち

▼セミファイナル（第8試合）Krushライト級/3分3R・延長1R
〇ゴンナパー・ウィラサクレック（ウィラサクレック・フェアテックスジム）
TKO 3R 0分19秒 ※セコンドからのタオル投入
●上野空大（kickboxing gym SHINYUUKI＋）

上野空大はヒザ蹴りで応戦する

　ゴンナパーは“日本人キラー”として名を馳せ、22年4月に鈴木翔也、6月に白鳥大珠、8月に岩崎悠斗から3連続KO勝ち。約1年半ぶりの試合で塚本拓真を判定で下したが、今年7月にK-1王者・与座優貴にKO負けを喫している。

　対する上野は、北海道を拠点に父親のフルコンタクト空手道場に所属して数々の大会で実績を残してきた。K-1転向後は、アマチュア大会で優勝を果たし、プロデビュー後は4戦4勝(2KO) 無敗だ。

　ゴンナパーが昨日の計量で65.1kgと2.6kgオーバー。再計量でも64.15kgと1.65kgオーバーだったため、両者協議の上、ゴンナパーが減点2でスタート、グローブハンデ（ゴンナパーが10オンス、上野が8オンス）、ファイトマネー30％減額（上野に入る）で試合が行われる。

左フックを当てるゴンナパー

　1R、ゴンナパーがサウスポーで圧をかける。上野は前蹴りを繰り出すが、ゴンナパーの圧を受ける。すると、上野がゴンナパーの左ストレートをモロに食らい、前のめりにダウンを喫する。

　2R、上野は前蹴り、ヒザ蹴りやローと蹴りを散らす。ゴンナパーは左ストレートを中心にどんどん攻め、左フックを立て続けに当ててダウンを奪う。立ち上がった上野に、ゴンナパーはフック、ストレートの猛攻。ふらふらになった上野だが、レフェリーストップはかからず、ラウンド終了。

ゴンナパーがダウン奪取

　3R、ゴンナパーの蹴りが上野の下腹部に入ってしまうも再開。ゴンナパーはパンチを中心に攻め込むと、右フックがヒット。上野が倒れたところで、ようやくセコンドがタオルを投入した。

　ゴンナパーはマイクを持つと「計量でミスをしてしまい、大変申し訳ありませんでした。試合間隔も空いてしまい、体重調整が難しいところがありました。今後もウィラサクレックジムで練習をしっかりして、こういった舞台で戦いたいと思います」と語った。

弘輝、“狂拳”竹内裕二に圧巻KO勝ちを収めた

▼第7試合　Krushライト級/3分3R・延長1R
●“狂拳”竹内裕二（GORI GYM）
KO 3R 0分40秒 ※パンチ連打
〇弘輝（WORLD TREE GYM）

左フックを豪快に当てる弘輝

　竹内はキャリア40戦を超える大ベテランで、現在41歳。04年6月にプロデビューし、第8代MA日本スーパー・フェザー級王座・第2代WMAF世界スーパー・フェザー級王座を獲得。過去には、山本真弘や野杁正明などをマットに沈め、Krush創成期を支えた。今回が22年4月以来（SATORU成合にKO勝ち）の試合となる。

　対する弘輝は、関西を中心にプロキャリアを積み、20年よりKrushやK-1を中心に戦ってきた。大沢文也や里見柚己などの後のチャンピオンクラスには敗れているが、23年にはREITO BRAVERYにKO勝ちを収めるなど、一発の攻撃力には定評がある。

　1R、弘輝がサウスポーで左ロー、竹内は左ジャブを突きながらサークリング。竹内はフェイントをかけつつ、ボディ打ちや顔面へのフック。弘輝は徐々に圧力を強め、遠い距離から左ストレートを打ち抜き、ダウンを奪った。2R、竹内は度々弘輝の左フック、ストレートを被弾するが、ガードを下げつつ耐える。弘輝は冷静に左ローを蹴りつつ、左ストレートで攻め込む。

弘輝がダウンを奪いKO勝ち

　3R、いきなり弘輝の左ストレートが炸裂、これに竹内が倒れてダウンを喫する。近距離でパンチが交錯する中、ヒット数を積み重ねるのは弘輝の方。すると、弘輝が左右フックを立て続けにヒットしたところで、レフェリーがダメージを考慮し、試合をストップした。弘輝が’’憧れ’’と語る竹内を下し、実力差を見せた。

　弘輝は勝利マイクで「強すぎだろ、狂犬！引退してほしいと思ったけど、まだまだ戦えるんじゃないかな。前の試合で体重オーバーして辞めようかなと思ったけど、狂犬がチャンスくれて、最高の身体と気持ちを作れました。応援団も背中を叩いてくれて感謝しています。今、Krush好きだから、皆で盛り上げてください」とアピールした。

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