【パンクラス】王者・雑賀ヤン坊達也、豪快フックで久米鷹介のアゴを打ち抜く鮮烈KO!ソルトが藤野恵実を撃破し初V
▼セミファイナル(第14試合)クイーン オブ パンクラス チャンピオンシップ ストロー級 5分5R
〇ソルト(マルスジム/第5代QUEEN OF PANCRASIST)
判定3-0 ※49-46、48-47、50-45
●藤野恵実(JAPAN TOP TEAM/修斗 初代女子ストロー級王者)
※ソルトが王座防衛に成功
藤野はデビュー20年のベテランで、現在43歳。19年にパンクラスでベルトを獲得したが、22年にKARENに敗れ陥落した。昨年4月から修斗に参戦すると、23年のインフィニティリーグで優勝。今年5月に杉本恵を相手にTKOで修斗王座を獲得した。
対する王者のソルトは22年、当時の王者だったKARENに167cmの長身を活かした打撃で優位に進め判定勝利。翌年タイトルを賭けたダイレクトリマッチも制し、クイーンオブパンクラスを戴冠した。今年5月には修斗の日中対抗戦に参戦するも、中国強豪に惜敗している。
1R、静かな立ち上がりからソルトはスイッチを見せる。ソルトは前蹴り、右ミドルに藤野もパンチを合わせる。ソルトは前蹴りで距離を取りながらジャブも刺していく。ジャッジは三者共にソルトを支持。2R開始前に、左目が腫れた藤野にドクターチェックが入る。
2Rもソルトは前蹴りで牽制、藤野はその蹴り脚をキャッチして押し込むと、顔面へのパンチをコツコツ入れる。離れるとソルトは前蹴り、ロー、左ハイと蹴りを繰り出す。藤野は組み付き、ソルトは体勢を入れ替えようとするが、離れ際に藤野がパンチ連打をヒットさせる。ソルトはバックブローを放ち、藤野もパンチで応戦。このラウンドはジャッジ1名が藤野、2名がソルトを支持と割れる。
3R、ソルトは左ハイとロー、藤野は突進しながらパンチを出していく。藤野はパンチを見せてから組み付き、ソルトの首を抱えギロチンの体勢となるが、これは浅く極まらない。スタンドの展開となり、前に出る藤野の右がソルトの顔面を捉える。3Rはジャッジ1名がソルト、2名が藤野を支持と接戦だ。
4R、藤野がソルトの前蹴りを掴みシングルレッグの形となるが、ソルトは倒れずボディへヒザを入れて離れる。ソルトは前に出る藤野にジャブを合わせ、テンカオ、前蹴り、バックブローも飛び出し印象を残す。ジャッジは三者共にソルトに付ける。
そして迎えた最終5R、前蹴りで距離を取るソルトに藤野も突っ込んで右ストレートを当てる。そこから組んで首を抱え、バックに回るがソルトは外してボディへヒザ、前蹴りを見舞う。残り1分、ソルトはジャブ、顔面前蹴り、バックブローで藤野の突進を捌いて試合終了。
判定3-0(49-46、48-47、50-45)でソルトが勝利して、初防衛に成功した。
ソルトは勝利マイクで「今日は会場に来てくれてありがとうございます。応援もありがとうございます。ベルトを手にしてからプレッシャーと重圧がすごくて、必死に練習してきました。まだまだ手放したくないので、これからも練習します。ありがとうございました」と涙ながらに感謝の思いを伝えた。
▼第13試合 キング オブ パンクラス チャンピオンシップ ウェルター級 5分5R
–押忍マン洸太 (DESTINY JIU-JITSU)
ノーコンテスト
–佐藤生虎(UNITED GYM TOKYO)
押忍マンは高校時に剣道で福岡県3位となった経歴を持つ。その後、総合格闘技を始めアマチュア修斗全日本選手権ミドル級優勝を経てプロデビューした。今年2月のRIZINでは阿部大治にKO負けを喫するも、5月の前戦は村山暁洋から判定勝利を収めている。
対する佐藤は昨年7月にデビューすると3戦全勝。全て1R 90秒以内で仕留めてきた、強烈なストライカーだ。今年4月の前戦は判定決着となったが、長岡弘樹との激闘を制した。
1R、押忍マンの前蹴りを掴んだ佐藤が引き寄せ、左右のパンチを連打。これに押忍マンは右フックのカウンター、バランスを崩した佐藤に怒涛の連打で襲いかかると左をヒットさせ、佐藤が後方へバッタリとダウン! 押忍マンはパウンドからトップキープ。佐藤は左まぶたをカットし出血が見られる。
押忍マンはボディへのパンチ、肩固めも狙うがこれは浅いか。その後もパウンドとヒジを落とし、佐藤は耐え凌ぐ形で壮絶な1Rを終える。ジャッジは三者共に押忍マンを支持。
2R、前に出る佐藤は左を打ち込んでいく。突っ込む佐藤に押忍マンは鋭いヒザをボディへ合わせるが、佐藤は勢いのままに倒し込む。押忍マンは上手く入れ替わりテイクダウンし、上から押さえ込む。
押忍マンが強烈なパウンドを入れるが、佐藤は何とか立ち上がり、反撃とばかりに突進しながらパンチを強振。押忍マンは右ミドル、右ハイを返す。再び佐藤が突っ込んだところでバッティングとなり一時中断。再開後、押忍マンはロー、前蹴りを入れる。このラウンドもジャッジ三者ともに押忍マンを支持する。
3R、佐藤が前に出て左ストレートを連続でヒットさせると、押忍マンがバランスを崩すように倒れ込む。脚に組み付き、逃れようとする押忍マンに佐藤はパウンド連打。後頭部へのパンチにレフェリーから注意が入り、佐藤は角度を変えて横からのパウンドを打ち込み続けると、亀になった押忍マンは動けず、レフェリーが割って入った。佐藤が大逆転勝利を飾り、第17代ウェルター級キング オブ パンクラシストに輝いた。
ベルトを巻いた佐藤は笑顔を見せ、「第17代ウェルター級キング オブ パンクラシストになりました佐藤生虎です。これからも勝ち続けるんで応援お願いします!」と短く挨拶し、ケージを後にした。
この試合はTKO 3R 30秒(パウンド連打→レフェリーストップ)で佐藤の勝利となったが、その裁定に押忍マン陣営が「第3ラウンドにおける佐藤選手の攻撃が反則に該当するのではないか」「試合結果に影響を及ぼす重大な事実誤認があったため、再考を要望する」と異議を申し立てた。
パンクラス側は試合映像を検証した結果、しかし「レフェリーによる事実誤認があったことを認め、試合結果を『ノーコンテスト』に変更する」(公式発表より)とし、王座は空位となった。
»裁定変更の詳細はこちら
「押忍マン洸太vs佐藤生虎がノーコンテストに、PANCRASEウェルター級王座は再び空位」
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