2024/10/25（金）UP
（最終更新：2024/10/25 23:20）

朝久（右）は気迫あふれる戦いを見せた

▼セミファイナル（第8試合）　Krushライト級　3分3R　延長1R
〇朝久泰央（朝久道場）
判定2-0　※30-30、30-29×2
●龍華（ザウルスプロモーション）

　朝久は、父・朝久篤館長のもとで、兄・裕貴と共に“朝久空手”の鍛錬を積み重ね、21年7月にゴンナパー・ウィラサクレックから勝利して第5代K-1ライト級王座に就いた。その後、22年2月に与座優貴に敗れ、翌23年3月に与座とのリベンジマッチに臨むも判定負けを喫し王座から陥落。拳のケガで再起が長引き、今回は1年7か月ぶりの試合となる。

龍華（左）はカーフキックとカウンターを狙った

　対する龍華は2019・20年とK-1甲子園連覇を達成。プロデビュー戦こそ敗れたが、その後は8連勝を飾る。22年2月に里見柚己に延長判定で敗れ、23年7月に篠原悠人と対戦して敗北するも、11月の岩﨑悠斗、24年6月に歩夢から勝利を収めている。

　1R、朝久は構えを左右にチェンジしながらローキックを連続で入れる。サウスポー構えの龍華はカウンターのパンチ、カーフキックで対抗。仕掛ける朝久は、右、左とパンチを放つ。龍華はカウンターに徹した。

朝久はパンチを振るって勝利を収めた

　2R、朝久はカーフキックから左右のフックへ繋げる攻撃。龍華はカウンターを入れつつ、左のインローが決まる。朝久は右ミドルキックでリズムを作りたいも、龍華のパンチが入る。やや劣勢の朝久。バッティングが入り中断も再開。ここで朝久のパンチが入り、龍華がフラつき打ち合ったところでラウンド終了。

　3R、朝久は前へ出て左右フックで入るも、やや大振りか。龍華はコンパクトにカウンターを返していくも、やや押され気味に。朝久は左、右とパンチを振る。カカト落とし、バックブローまで飛び出す。龍華はガードを固めるも、手数が少ないか。勝負は判定となり、2-0で朝久が勝利をものにした。

復活勝利した朝久。家族と

　復活勝利した朝久は「華しくKOで勝ちたかったんですけど、龍華くん、強かったです。大沢さん僕が怪我をした時に励ましてくれて、ありがとうございました。なんとか復帰戦でいい形で終えられました。自分を殺したかったですけど、生きていてよかったです」と安堵の表情を浮かべた。

長野（右）は安尾（左）にバックスピンキックで襲い掛かった

▼第7試合　Krushフライ級　3分3R　延長1R
〇長野翔（K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ）
判定3-0　※30-28×2、29-28
●安尾瑠輝（K-1ジム心斎橋チームレパード）

　長野はシルバーウルフの新鋭と呼ばれ、K-1アマチュアで優勝するなど実績を残し22年8月の宗一郎戦でプロデビュー。安尾瑠輝を下すなど3連勝を飾る。23年5月に大夢に敗れるも3連勝し、安尾とのリマッチが組まれた。

安尾（右）はパンチで攻め立てた

　対する安尾は第3代DEEP☆KICK -51kg王者で、23年2月に長野と対戦して判定負け。5月に宗一郎と激突も判定負けしたが、24年3月に心直の代わりに矢島直弥と戦いKO勝ち。7月に悠斗をKOして2連勝を飾った。今回は勢いに乗っての長野とのリベンジマッチとなる。

　1R、長野は前足にインとアウトのカーフキックを連続で蹴り続ける。安尾はカーフキックからパンチへつなげるコンビネーション。長野はボディ打ち、パンチ連打とバリエーションを見せた。

右のパンチでダウンを奪った長野

　2R、安尾はプレスをかけて、パンチを連打。長野は前蹴り、ジャブで対抗する。前へでる安尾に長野の右が炸裂。ダウンする安尾。だが安尾は立ち上がり、なんと反撃する。長野は冷静にジャブを入れて、反撃を許さなかった。

　3R、長野は強烈なミドルキックをヒット。それでも安尾は前へ出てパンチを顔面とボディへ打ち分ける。長野はバックスピンキックを顔面へ。安尾は最後まで前へ出てカーフキック、パンチで逆転を狙う。だが長野は、最後まで崩れずに判定勝ちを収めた。

判定勝ちの長野（右）は大夢（左）に挑戦を表明した

　判定で勝利した長野は「大夢選手、リングに上がってきて！」と呼び寄せる。そして長野は「こんな内容じゃだめですよね。来年まで強くなるので、その時はタイトルマッチをお願いします」とコメント。リングインした大夢は「この階級は層が薄くて、まだ盛り上がっていない。もっと盛り上げていきます。宮田さん、タイトルマッチお願いします。長野選手に時期はお任せします」と返した。

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