【シュートボクシング】延長戦に及ぶ接戦の末、MIOが初代王座に就く
▼第6試合 SB日本女子ミニマム級王座決定戦(48.0kg) 3分5R延長無制限R エキスパートクラスルール
○MIO(シーザージム)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●Union朱里(GSB名古屋)
※MIOが初代王座に就く。本戦の判定は※47-48、48-48、49-49。
今回が4度目の対戦となる両者。過去3度の対戦ではいずれもMIOが勝利している。
これまでGirls S-cup -48kg日本&アジアトーナメント優勝をはじめ、-48kg級でトーナメントを制覇してきたMIOだが、認定王座(防衛戦を行うタイトル)を争うのは今回が初。一方、MIOに3敗している朱里だが、前回の対戦となる7月の『Girls S-cup』48kgアジアトーナメント決勝戦では、僅差の判定で惜しくも敗れたものの、延長戦までもつれ込む接戦を繰り広げた。
1R、いきなり首投げを狙った朱里だが、MIOは堪えて後方へ押し倒す。MIOは右ストレート、サウスポーの朱里は左ストレートを放ち、朱里は組み付くとヒザ蹴り。MIOはそれを首投げで返そうとする。
2R、組んでのヒザ蹴りで朱里が優勢。左ストレート、左ミドルも入る。MIOは前蹴りと右ストレートをヒットさせるが、朱里も左フックを打ち返す。後半はMIOが朱里に組ませなかった。
3RはMIOが蹴りで距離をとる。朱里は左のパンチで入り込もうとするが、MIOは左へ回り込む。MIOの右のパンチが朱里の顔面を捉え、首投げでシュートポイントを獲得。回り込みながらの右フックをヒットさせていくMIO。
4R、朱里は左ミドルと首相撲からのヒザ蹴り。このヒザ蹴りが面白いように入るが、その後の首投げはMIOが防ぐ。左ミドルで前へ出て組み付き、ヒザを連打する朱里。苦しい展開となったMIOが終盤打ち合いを仕掛けたが、朱里も打ち返す。
5R、前蹴りを連発するMIOだが頭を下げたところで朱里がフロントチョーク。これにキャッチポイント(技が極まりかけている状態)が入る。MIOは前蹴り、右ミドルから右のパンチを放つが、またも朱里に組まれてヒザをもらう。MIOの左右フック3連打がヒットし、さらに右ミドルの連打。MIOが手数を出して最終Rを終えた。
しかし、判定はジャッジ1名が朱里につけたが2名はドロー。延長戦へ突入する。
一進一退の攻防が続く中、MIOがワンツーをヒットさせ、前蹴り、右ミドルも蹴っていく。朱里は組んでのヒザ蹴り。ラスト10秒で打ち合いとなるが、手数で優ったのはMIO。右のパンチを数回当て、最後は顔面前蹴り。
6Rにも及ぶ接戦はMIOが競り勝ち、判定でMIOが女子ミニマム級初代王座に就いた。MIOはマイクを持つと、「上京して半年が経ち、チャンスがたくさん転がってきて中には苦しいこともありましたが、夢の力って凄いと思いました。
いつも接戦でファンの方にも危なかったねとよく言われるんですが、私の持ち味である気力で勝てたと思います。Union選手には4回勝ったのでこれが最後にしたい。正直しんどかったです。でも一番のライバルはUnion選手ではなくRENAちゃんだと思っているので、いつかRENAちゃんを超えたいと思います」と語った。
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