【ONE】柔術世界王者トノンの寝技地獄、防戦の松嶋こよみは無念の判定負け
ONE Championship
『ONE: BIG BANG』
2020年12月4日(金)シンガポール・インドアスタジアム
▼第6試合 フェザー級 MMA 5分3R
●松嶋こよみ (日本/ランキング2位)
判定0-3
○ゲイリー・トノン(アメリカ/ランキング5位)
松嶋こよみ(28=日本)は日本で修斗新人王に輝いた後パンクラスで活躍し、2018年にONE初参戦。前フェザー級王者のマラット・ガフロフから1R TKO勝利を奪い鮮烈なインパクトを残した。その後、拳の怪我で戦線離脱を余儀なくされたが、昨年6月に復帰すると勝利。
同8月にマーティン・ニューイェンの持つONEフェザー級世界王座に挑戦したが、敗戦。今年2月に難敵キム・ジェウォン(韓国)をTKOで下し、再びタイトル戦線に浮上した。
対するゲイリー・トノン(29=アメリカ)は柔術世界王者のトップグラップラー。2018年5月にはグラップリングマッチで青木真也からヒールホールドを奪い一本勝ちし衝撃を与えた。MMA5戦全勝のパーフェクトレコードを持ち、全て一本(3)かKO(2)のフィニッシャーだ。
直近の試合では昨年5月に中原由貴と対戦し、得意のヒールホールドで55秒の秒殺勝利を飾った。
1R、両者はオーソドックス。松嶋の蹴り足を掴んだトノンが飛びついてギロチン狙い。トノンはそのままグラウンドに引き込みバックポジションをとる。
トノンが4の字ロック。左右を入れ替えながらチョークを狙うトノン。松嶋が上手くディフェンスするも、コントロールは完全にトノン。
2R、不利なケージ側を避けセンターを取る松嶋。左の蹴りを掴まれ、足関節を狙われるが、しっかり足を抜いてエスケープ。
構えをスイッチしながら松嶋の打撃の的を絞らせないトノン。トノンは不規則なリズムを刻みながら突然にダブルレッグを仕掛け、小外掛。再びバックを取るトノン。足を絡ませながら、松嶋の腕の自由を奪い、時折、殴っていく。
ケージ側の展開、上になった松嶋がヒザとパウンド! トノンから極められないものの、デイフェンス一辺倒の松嶋にこの場面、見せ場ができた。
3R、これまでの積極的な攻めから一転、逃げ切りの体勢に入るトノン。松嶋の打撃の距離よりさらに離れた位置からサークリング、時折、飛び込んでのパンチを放っていく。
組んだ場合の警戒を緩めない松嶋は、中間距離からミドルを蹴っていくも、ダメージを与えるには及ばず。両者の疲労も見え、スタンドでの膠着が続く。
終盤、松嶋のセコンドを務める北岡悟の「いけ!」の指示が飛ぶが、半歩の踏み込み・連打がでない松嶋。ここでタイムアップ。終始、サブミッションを仕掛けたトノンに軍配。トノンはMMA6戦全勝をマークした。
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