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【K-1】カリミアンがK-Jeeにバックハンドブローで逆転KO勝利、クルーザー級王座を奪還（動画あり）

2021/03/28（日）UP

新王者に輝いたカリミアン（右）

K-1実行委員会
『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN ～K’FESTA.4 Day.2～』
2021年3月28日（日）東京・日本武道館

▼セミファイナル（第18試合）K-1 WORLD GP クルーザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
○シナ・カリミアン（POWER OF DREAM／挑戦者）
KO　2R0分25秒
●K-Jee（K-1ジム福岡チームbeginning／王者）
※カリミアンが新王者に

ミドルを放つK-Jee（右）

　K-Jeeは、19年1月に開幕した初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントを、全3試合でKO勝利し王座に就いた。昨年11月のK-1福岡大会において、シナ・カリミアンの持つK-1 WORLD GPクルーザー級王座に挑戦。わずか114秒のKO劇で王座を奪取した。今回がダイレクトリマッチにして初防衛戦となる。

K-Jeeのパンチを被弾するカリミアン（右）

　対するカリミアンは18年に初代K-1クルーザー級王座決定トーナメントで優勝し、同級王座を奪取。19年8月のスーパーファイトで愛鷹亮に不覚を取るも、翌年3月のタイトルマッチでは勝利し防衛を果たした。しかし同年11月にK-Jeeに敗れ王座陥落。王座再奪取を狙う。今回、セコンドにはPOWER OF DREAMの古川会長と共にニコラス・ペタスの姿も。

カリミアンのバックハンドブローがヒット！

　1R、カリミアンが左ロー、前蹴りを走らせる。しかしK-Jeeは構わずステップインし、カリミアンの顔面へ左右フックを連打。右フックがクリーンヒットしカリミアンが崩れ落ちる。前回と同じ展開に。しかし立ち上がるカリミアン。

　ガードを固め、防戦一方が続くカリミアンに、ケージはさらにフック連打で懐に入る。ガードの上からでも効かされているのがわかるカリミアンは、フラつきながら、ロープからロープへと逃げ惑うように移り渡る。しのぎ続けるカリミアン。
　前回のようにカリミアンが倒れないと見たK-Jeeがボディも攻め始める。するとカリミアンが復活したのか、ジャブからヒザ蹴り。K-Jeeもローを入れてゆく。

王者となり、男泣きするカリミアン

　ラウンド残り1分を切ると、K-Jeeの手数も若干落ち気味に。カリミアンが左前蹴りからハイキックも繰り出す。しかしK-Jeeはボディ打ちから右ハイキックをヒットさせる。倒れないカリミアンはまたもヒザ蹴りを顔面に入れるが、両手で掴んだためホールディングとレフリーに注意される。

　2R、一転カリミアンが前へ出て、右フック、前蹴りから右ローと攻勢に。K-Jeeのガードの上からロングフック、ジャブ、ヒザと次々攻撃を出してゆく。K-Jeeはスタミナを1Rで使い切ったか、手が出ない。
　カリミアンがまたも両手で掴んでのヒザ蹴り、口頭注意が与えられる。この時点でK-Jeeは若干効いてしまっている様子。前へ出るK-Jeeだが、軸がフラついている。カリミアンは落ちついてパンチ、ロー。

　K-Jeeが踏み込んできた所に、カリミアンが右ローを入れると、素早く強烈な右バックハンドブロー！クリーンヒットし仰向けに倒れるK-Jee。K-Jeeは立ち上がるもフラついており、レフリーが試合を止めた。再度倒れてしまい起き上がれないK-Jee。カリミアンが前戦のKO負けを、劇的なKO勝利でリベンジした。

　ベルトを巻かれたカリミアンは、リングへ突っ伏すとこらえきれずに男泣き。マイクでも涙をこらえながら「自分自身を褒めてあげたい。７ヶ月前にベルトを失ってから、ベルトのことだけを思い、ハードなトレーニングを続けてきました。決して諦めず、戦えたと思います。全てのスポーツをする皆さん。仮にスポーツで失敗しても、決して諦めずに挑戦し続ければ、辿り着くことが出来ると思っています」とコメント。更に涙を流した。

　最後に古川会長やチームメンバー、ニコラス・ペタスに感謝を述べた後「さあ、次は誰と戦えばいいんだ。言ったように、自分がこの階級のキングだと思います」とニヤリと笑ってみせた。

※全試合結果はこちら

▼この試合の動画