【ボクシング】アマ10冠・藤田健児が元世界ランカーにダウンを奪う完勝、ライバル・堤駿斗の東洋王座へ駒を進める
10月12日(木)東京・有明アリーナで行われたプロボクシング[フェザー級8回戦]では、藤田健児(27=帝拳)がジョー・サンティシマ(フィリピン)を3-0(78-73、79-72×2)の完勝で勝利した。
藤田はアマ10冠の戦績を引っ提げ、21年にデビューし、4戦全勝(29=2KO)。元DEEPフライ級暫定王者・藤田大和や元OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級暫定王者・藤田和典らを兄に持つ格闘一家の末っ子だ。
藤田は19年の全日本ボクシング選手権決勝で堤駿斗に敗れ、東京五輪を逃した。
その堤が今年5月、OPBF東洋太平洋フェザー級王座決定戦で争い判定完勝した相手が、サンティシマだ。
サンティシマは世界挑戦の経験も持つ強打者で、22勝(19KO)6敗の戦績を持つ。
現在は藤田がOPBF東洋太平洋10位でサンティシマが同8位。藤田にとって王者・堤へのリベンジへ近づくため負けられない一戦だ。
サウスポーの藤田はサークルしてはノーモーションの左。
1回中盤に一瞬の隙を突いた左ストレート!サンティシマがマットに手をつき、ダウン。
その後も藤田が強烈な左ストレートで、前へ出るサンティシマの顔を跳ね上げ、さらにはグラつかせる。
4Rからはサンティシマが詰めては大振りの右を振るが、藤田は左のボディやアッパー。6Rには藤田も打ち合いに行き、単発の左右連打も、サンティシマの左もヒットする。
最後まで藤田がペース・距離を支配し続け優勢、サンティシマも堅いガードから起死回生の右を狙い続けた。
藤田はマイクで「倒したいというのがあったが、前半にその気持ちを使いすぎた」と振り返る。さらに「ランキング上がってくれると思うんで、来年には日本か地域タイトル狙って、世界を狙っていきたい」と意気込んだ。
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