【ボクシング】王者ネリが宣言「山中を8RまでにKOする」
3月1日(木)に東京・両国国技館で前WBC世界バンタム級王者・山中慎介(35=帝拳)を挑戦者に迎えて初防衛戦を行う現王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)が都内のホテルで山中とともに調印式と記者会見に臨んだ。
昨年8月に4R TKOで山中を降して戴冠したネリは、現在のコンディションについて、「試合まで2日だが、フィジカル面でもメンタル面でもパーフェクトな仕上がりだ。前回の疑惑を晴らすためにもキッチリと勝つ」と、前回の試合後ドーピング検査で陽性反応が出たことに触れ、完全勝利して疑惑を払しょくすると語った。
このドーピング疑惑に関しては、メキシコ産の牛肉を食べたことが原因とされ、「故意によるものではない」としてWBCからペナルティーはなかった。このことに関して、ネリとともに来日したメキシコ人記者に尋ねると、「たしかにメキシコの牛はステロイドなどを餌に交ぜているものがあるんだ。牛肉のせいで5年くらい前に、プロサッカー選手が3~4人、検査で陽性反応が出たこともあるんだ」と語った。
今回の試合はメキシコでも生中継されるが、会見後に母国メキシコからやってきた記者たちの取材に応じたネリは、さらに大胆なKO予告をした。「5Rまでには、山中を捕える。顔面にもボディにもパンチを叩き込むよ。そして8RまでにKOするぜ」
ネリとともに彼のホームタウンのティファナから来た記者は「ネリは23歳という若さだから、どんどん成長しているんだ。前よりパワーもスピードも増しているし、世界王者になったことが自信になり、メンタル面の強さも加わった。そして今回の試合にはメキシコから家族や友人も応援に駆けつけている。そのことも力になるだろう」と、ネリの必勝を予想した。
ネリの家族や友人はネリを囲んで、メキシコのテレビカメラに向かい「行け! 行け! パンテーラ!」と何度も叫んで士気を高めた。「パンテーラ」とは豹(ひょう)、ネリのニックネームだ。
はたして“メキシコの豹”は予告通り山中を8Rまでに葬(ほうむ)って初防衛に成功するのか。それとも山中がリベンジに成功し、王座奪還を果たすのか。
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