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【ボクシング】村田諒太が鮮烈デビュー、東洋太平洋王者にTKO勝ち

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2013/08/25(日)UP

藤本京太郎のヘビー級ガチスパーリング!
2012年大みそかの東洋太平洋王座決定戦直前スパーリング。オーストラリアから呼んだスパーリングパートナーのプロボクサーが、京太郎を倒しに来る!

「ダイヤモンドグローブスペシャル」
2013年8月25日(日)東京・有明コロシアム

▼スーパーミドル級73kg契約・3分6R
○村田諒太(三迫ジム/ロンドン五輪ミドル級金メダリスト)
TKO勝ち 2R2分24秒
●柴田明雄(ワタナベジム/東洋太平洋ミドル級王者)

 昨夏のロンドン五輪で日本中を熱狂させたボクシング・ミドル級金メダリストの村田諒太(三迫)のプロデビュー戦は、対戦相手は現・東洋太平洋ミドル級王者の柴田明雄(ワタナベ)、会場は収容人数約1万人の有明コロシアムのメインイベント、ゴールデンタイムのテレビ生中継という世界タイトルマッチ級のビッグステージで行われた。

 村田のセコンドには元キューバ代表のコーチ、イスマエル・サラス氏がトレーナーに付き、元6階級制覇マニー・パッキャオのセコンドにも入るミゲール・ディアス氏がカットマン、元WBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃の担当した葛西裕一トレーナーが入り、リングサイドからは村田が契約を交わしたトップランク社のボブ・アラム氏が試合を見守る。

 まず青コーナーの花道から村田が、時折笑顔を見せるなど、デビュー戦とは思えない落ち着いた表情で入場する。続いて赤コーナーから対戦相手の柴田が東洋太平洋のべルトを掲げてリングイン。

 1R、村田はいきなり右ストレートを繰り出してそのまま前進。柴田は足を使うが村田のプレッシャーは強烈だ。足を使って距離を取りたい柴田だったが、村田の鋭い右ストレートがそれを許さない。戸惑いの見える柴田に、ワンツーから強烈な左ボディをクリーンヒット。次第に柴田のガードが下がってくる。村田はジリジリと前に出て相手をコーナーに追い詰める。残り30秒、ロープ際に柴田が下がったところに村田の右ストレート! 柴田は腰から砕け落ちて痛烈なダウンを喫する。何とか立ち上がった柴田に、村田が襲い掛かるが惜しくも終了のゴング。

 村田のKO勝ちの期待が高まってきた2R、村田が1R同様、前に出てプレッシャーをかけると、柴田は思うように回り込めない。村田はワンツー、さらに左ボディと畳み掛ける。柴田が離れるとリーチを活かした右のダブル。村田の右が的確に柴田の顔面を捕える。2分過ぎ、村田が右ストレート、さらにワンツーをヒットさせると、レフェリーが割って入ってストップ! TKOで村田の勝利が告げられた。

 試合後、リング上でマイクを向けられた村田は、「このリングに立てることに幸せを感じています。この試合を組んでいただいたボブ・アラム・プロモーター、帝拳ジムの本田明彦会長に感謝いたします。また、柴田選手には73kg、6回戦という僕の条件に合わせた試合を了承していただき感謝しています。僕にとっても1発危ないパンチをもらいましたし、成長につながる試合でした。今日の点数は、(観客に向かって)80点くらいはいいですか? やはり世界一になりたいですし、誰からも認められるチャンピオンになりたい。自分はまだスタートラインに立ったばかり、これからも皆さんとともに歩んでゆきたい」と語った。

 2RTKO勝ちで歴史的なプロデビュー戦を飾った五輪金メダリスト・村田は、試合後、強力なセコンド陣、そしてボブ・アラム・プロモーターに両手を上げられ、今後の華やかな活躍を予感させた。

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