【UFC】終盤の反撃及ばず、佐々木憂流迦がフライ級5位に敗れる
UFC
「UFC 208 -HOLM VS DE RANDAMIE-」
2017年2月11日(土・現地時間)アメリカ・ニューヨーク州ブルックリン バークレイズ・センター
▼フライ級 5分3R
○ウィルソン・ヘイス(ブラジル/同級5位)
判定3-0 ※三者とも29-28
●佐々木憂流迦(フリー/第3代修斗環太平洋フェザー級王者)
第3代修斗環太平洋フェザー級王者に輝いた実績を持つ佐々木がUFC第5戦目を迎えた。
佐々木は2014年8月からUFCに参戦し、これまで2勝2敗。前回2016年5月からフライ級に転向し、ウィリー・ゲイツを必殺のチョークスリーパーで仕留めている。対するヘイスは元EliteXC世界バンタム級王者で、2013年9月からUFCに参戦してこれまで5勝2敗。ヘイスも一本勝ちした試合のほとんどがチョークスリーパーであり、チョークスリーパー対決となる。
1R、打撃の攻防からヘイスがテイクダウン。佐々木は下からアームロックを仕掛けながら立ち上がって脱出する。スタンドの展開に戻ると、距離を詰めてくるヘイスに佐々木は笑みを浮かべながら、リーチを活かしてジャブと前蹴りを突き刺す。しかし、ヘイスは再び鋭いタックルからテイクダウンを奪って、ヒジを落としながら上のポジションをキープ。佐々木は終了間際に脱出して立ち上がった。
2Rも、序盤にヘイスがタックルからテイクダウン。佐々木はバックマウントを奪われるが、これを凌いで立ち上がる。再び打ち合いから、佐々木がヒザ蹴り。続けざまに今度は佐々木がタックルからテイクダウンを狙うが、ヘイスはがぶって潰す。
佐々木が立ち上がろうとしたところで、ヘイスはすかさず組みつきバックマウント奪取し、チョークと肩固めで攻め立てる。ピンチに陥った佐々木は懸命のディフェンスで脱出に成功。立ち上がるとすぐにパンチをラッシュするが、終了間際に再びテイクダウンを許してしまう。
3R、佐々木の右アッパーに、ヘイスの右フックカウンターがヒット。佐々木がパンチで前に出ると、鋭いタックルからテイクダウン。しかし、今度は佐々木がすぐに脱出してバックにつくと、チョークを狙いながら強烈なヒジとパンチを連打。試合はここでタイムアップとなった。
勝敗の行方は判定に。終盤に懸命の追い上げを見せた佐々木であったが、ことごとくテイクダウンを奪ったヘイスに軍配が上がった。佐々木は勝ち越しならず、UFC戦績は2勝3敗となった。
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▼UFC女子フェザー級王座決定戦 5分5R
○ジャーメイン・デ・ランダミー(オランダ)
判定3-0 ※三者とも48-47
●ホーリー・ホルム(アメリカ/元UFC女子バンタム級王者)
※ランダミーが初代王者に
UFCが新設した女子フェザー級(145パウンド、65.8kg未満)王者決定戦でホルムとランダミーが対戦。ホルムは、2015年11月大会で当時の絶対女王ロンダ・ラウジーに初めて土を付け、女子初の2階級制覇を狙う。一方、ランダミーは、ムエタイ、キックボクシングで46勝0敗という成績を残し、10度の王座防衛を達成した実力者。
1R、どっしり構えるランダミーに対し、ホルムは距離を取りながらロー、パンチの連打を仕掛けてはすぐに距離を取る戦い。ホルムの入りに合わせてランダミーは左フック、右ストレートを合わせていく。
2Rもホルムの攻撃に合わせてカウンター狙いのランダミー。ホルムは組み付いてテイクダウンを狙うが、ランダミーは金網を背にしテイクダウンを許さない。逆にヒザ蹴りをホルムに入れて行く。離れ際、終了直後にランダミーの右ストレートが入り、場内はブーイング。
3R、変わらずホルムが積極的に打撃を見せるが、ランダミーのカウンターを警戒してか、なかなか深入りできない。ホルムは組み付くが、離れ際にランダミーが左フックを的確に入れる。終了間際にホルムが左ハイ。これでぐらつくランダミーだが、パンチラッシュで反撃に出る。
4R、プレッシャーをかけるランダミーに、ホルムは左ストレート。組み付くホルムはテイクダウンを狙うが、ランダミーは耐えヒザ蹴りを入れる。
5R、打撃戦を避けるようにホルムは組み付いてランダミーを金網に押し込む。距離を取る両者だが、ホルムはパンチのラッシュから組み付いて金網に押し込む同じ展開に。ホルムの手数に対し、ランダミーは有効打が上回る中、試合終了。ランダミーが僅差の判定で勝利し新王者に輝いた。会場には次期挑戦者として有力なクリス・サイボーグが来場しており、ランダミーは「誰が相手でも戦いますが、今は手が痛いので手術をすることになると思います」と話した。
PHOTOS:By courtesy of Zuffa LLC / Getty Images
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