【月間ベストファイター・5月】平良達郎がUFCデビュー戦で勝利、世界最高峰の舞台で11戦無敗の記録を更新
■日本人が世界で結果を残すために必要なこと
今回の試合の2日前の13日(日本時間)、ベラトールでは渡辺華奈が女子フライ級ランキング2位のデニス・キールホルツから三角絞めで一本勝ちを奪い、大きな話題を集めた。彼女が勝つまで国内外で外国人の強豪選手と戦った日本人が、ことごとく負けてしまっていただけに、いい流れを呼び込んだ。
渡辺の活躍が平良にプラスになったのか確認すると、「なりました。あの勝利に刺激を受けて、勇気をもらいましたね。もちろん海外という意味では、堀口恭司選手からも試合を通して勇気をもらっています」と平良は、同じ志を持って世界で戦う日本人に対して特別な思いがあるようだ。
日本人が世界で勝つために必要なものは何かと聞くと、慎重に言葉を選ぶように考え込み「やはり…、気持ちですかね。アメリカの方が環境がいいとかではなく、どこで練習していても自信を持って戦うことができれば、勝つことができるのではないでしょうか」と鋭い視線を向けた。
アメリカ武者修行ではUFC PIとエクストリーム・クートゥアーという最高の環境で練習をしてきた平良。そうした経験をした上で、「大切なのは環境ではなく気持ち」と強調する言葉は何よりも重く、日本でがんばっている選手に勇気を与えることにつながるはずだ。
また、平良のUFCデビュー戦となった5月15日(日本時間)は、奇しくも沖縄返還50周年記念日。そんな日に沖縄出身の平良が、アメリカのメジャー団体UFCで勝利をあげることに大きな意味があったようにも感じられた。「松根さんから聞いていて、そんな日なんだと。僕のおじいさんも戦争を経験しているんで、感慨深いものはありました。でも、試合の日はアメリカだと14日じゃないですか。母親から、『5月14日は、おじいさんの誕生日だから絶対に勝てるよ』と言われていて、そっちの方が気になっていました」と平良は笑みをこぼした。
彼は、まだ22歳。伸びしろも含めて、可能性は無限大にある。今後の目標は、「UFCでタイトルを獲ること」と断言しているが、平良がUFCのベルトを腰に巻くことは決して夢では終わらないはずだ。これで11戦無敗。ベースボールでは大谷翔平の活躍がメジャーリーグで話題になっているが、今度はMMAで平良達郎の名前が全米から世界に広まってくれることを願うばかりだ。
■平良達郎がイーファイト月間ベストファイター受賞の喜びを語る
受賞の喜び
「まったく想像していなかったので、単純にビックリして嬉しいです。盾と賞品をもらえるんですか! 嬉しいです(笑)。盾は大切に飾らせてもらいます」
サプリメントについて
「僕はScivation XTEND(サイベーション エクステンド)のBCAAと、マッスルテックのプロテインを飲んでいます。あとは、UFCから推奨してもらっているサプリメントを摂っています。賞品としていただけるのは、嬉しいですね。ありがとうございます!」
(取材/文=松井孝夫、構成・編集=イーファイト編集部)
- ≪ 前のページへ
- 次のページへ ≫
●編集部オススメ
・(選考の一戦)【UFC】“超新星”平良達郎がデビュー戦快勝!右ストレートでダウンを奪い判定で差
・【UFC】無敗の“超新星”平良達郎、快勝したデビュー戦を振り返る「5分3Rは幸せ、今後も全勝で」
・“超新星”平良達郎のUFCデビューは2週間後へ延期に、対戦相手の体調不良により
・平良達郎がUFC契約! 修斗世界王者にして無敗、22歳の超新星
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!