【月間ベストファイター・5月】平良達郎がUFCデビュー戦で勝利、世界最高峰の舞台で11戦無敗の記録を更新
毎月イーファイトのサイト名にちなんでより良い試合をした選手に贈られる、格闘技月間ベストファイター賞。2022年5月のベストファイターは、5月15日(日本時間)に米ネバダ州ラスベガスで開催された総合格闘技イベント『UFCファイトナイト・ラスベガス54』のフライ級マッチで、カルロス・カンデラリオ(米国)に判定3-0で勝利した平良達郎(22=Theパラエストラ沖縄)に決定した。(2022年5月11日UP)
PROFILE 平良達郎(たいら・たつろう) 2018年に開催された第24回全日本アマチュア修斗で勝ち抜き、アマ10戦10勝でプロへ昇格。 |
選考理由
1、UFCデビュー戦を勝利で飾る
2、11戦無敗記録を更新
選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ
受賞された平良選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC–Ⅱ 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。
贈呈:ゴールドジムベストファイター記念インタビュー
UFCデビュー戦のために平良が渡米したのは、4月15日。時差ボケ解消やラスベガスの気圧に慣れるのが目的で、試合の2週間近く前から現地へ入って準備を進めていた(4月30日=日本時間に試合が組まれていた)。
早めに現地に入ったのは、今年1月から2月までの1カ月間、ラスベガスで武者修行を行ったことが背景にある。日本との気圧の違いからか疲れ方が早く、環境に慣れる時間が2週間は必要だと判断したようだ。平良はTheパラエストラ沖縄の松根良太会長、アメリカ武者修行でお世話になった元修斗世界バンタム級王者の岡田遼と合流して、万全の態勢を整えていた。
■試合延期の知らせを最初に知ったのは、平良自身だった
ところが、思いもよらないアクシデントが平良を襲う。対戦相手のカルロス・カンデラリオが計量後に体調不良を訴え、試合が延期になったのだ。
最初に試合延期の知らせに気づいたのは平良本人で、試合当日の3時間前、UFCから試合延期を知らせるメールが届き、愕然としたという。
「英文はそんなに読めないんですが、can’t(できない)と sick(病気)の単語が目に入ってきて、試合ができないことだけは分かりました。それでチームのみんなのところへ行って、『ヤバイです。試合ができないようです』と伝えて、エージェントに確認してもらいました。通訳さんに文章を読んでもらったところ、『まだ日本へ帰らないでほしい。2週間後に試合があるかもしれない』と書かれていると聞いて、『なんだ、なくなってなかった。延期だったんだ』とホッとしました」と平良は延期になった経緯を振り返った。
異国の地で万全の態勢を整え、出番まで3時間前のところで知った延期の事実。モチベーションとコンディションを保つのは簡単なことではないが、平良は平気だったという。
「完全に試合モードだったんですけど、試合がなくなったと思って落ちたところから、まだできると知り気持ちが少し上向きになれました。中止と思い込んでいたことが、不幸中の幸いになりました。家族が応援に来てくれていたので目の前で見せられなくなったのは残念でしたが、モチベーションは高いままでした」
そして、2週間後の15日(日本時間)。ようやく試合当日を迎えることとなる。
「試合までの2週間はジムとホテルの行き来だけだったので長かったですが、UFCの舞台で戦えるということをモチベーションに、どうにか乗り越えることができました」と決戦の舞台へ向かった。
▶次ページ:「UFCは赤と青の光があって、映画館みたいだなと思いました」
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