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【月間ベストファイター・6月】18歳・久井大夢が龍聖倒しKNOCK OUT三冠、キック王者の父・久井淳平からの“覚悟のバトンタッチ”

 毎月イーファイトのサイト名にちなんでより良い試合をした選手に贈られる、格闘技月間ベストファイター賞。2024年6月のベストファイターは、6月23日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館にて開催された『MAROOMS presents KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT“BLAZE”』の[KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座決定戦]で、無敗のKNOCK OUT-BLACKフェザー級王者・龍聖(MAJESTIC/Team KNOCK OUT)から1R 2度のダウンを奪い、判定3-0(27-28×3)で打ち破った18歳の久井大夢(TEAM TAIMU)に決定した。(2024年7月20日UP)

PROFILE
久井大夢(ひさい・たいむ)
TEAM TAIMU所属
2005年9月23日、大阪府羽曳野市出身
身長 172cm 
構え サウスポー

【獲得タイトル】
初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王者
第2代KNOCK OUT-BLACKライト級王者
初代KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王者

【戦績】
13戦10勝(3KO)3敗

 元西日本統一スーパーフェザー級チャンピオン・元INNOVATIONスーパーフェザー級チャンピオンの久井淳平を父に持ち、KNOCK OUTアマチュアトーナメント3階級制覇。22年4月にKOでプロデビューすると同年12月、僅か3戦目でKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座に就いた。
 23年7月にはK-1に乗り込み、Bigbangフェザー級王者・龍斗に勝利。9月にはKNOCK OUT-BLACKライト級王座も勝ち取り、17歳にして2階級制覇を達成した。
 24年6月、17戦無敗のKNOCK OUT-BLACKフェザー級王者・龍聖が、SB日本フェザー級王者・山田彪太朗と対決の予定も、山田が怪我により欠場。久井が名乗りを上げ、大会5日前に参戦決定すると、1Rに二度のダウンを奪い判定勝利。18歳での3冠王となった。

選考理由
1.無敗のエース・龍聖に2度のダウンを奪った完勝
2.大会5日前の緊急代打で見事番狂わせの勝利
3.18歳にしてKNOCK OUT三冠王に

選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ

 受賞された久井選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC–Ⅱ 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。

アルティメットフレキシジョイントUC-Ⅱ®

非変性Ⅱ型コラーゲン(UC-Ⅱ®)に、MSMやユニベスティン、キャッツクローを配合したサプリメントです。
マルチビタミン&ミネラル

100%自然素材を使用したビタミン&ミネラルサプリメント。着色料、香料、保存料は一切使用しておりません。
アミノ12パウダー

BCAAなど体内で合成できない必須アミノ酸を8種類配合。身体作りに好適なアルギニン、オルニチン、グルタミン、グリシン配合。飲みやすいオレンジ風味。
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贈呈:ゴールドジム

 久井大夢・18歳。13戦目の相手は、KNOCK OUTのエース格にして17戦無敗のBLACKルールフェザー級王者・龍聖となった。

 この試合は当初、龍聖がSB日本フェザー級王者・山田彪太朗と対決の予定だったが、山田が仕事中の大怪我により、大会5日前に急遽欠場に。
 そこへ久井が大会直前に名乗りを上げる。
 久井は「この大会には元々出たいと思っていて、最近は減量失敗も多いので、そこに向けて練習していた」と元々代打を狙っていたと言う。
 また「龍聖選手は、常に上にいた存在。ずっと戦いたかった」と意気込む。

 KNOCK OUT王者同士の急遽の対決は、初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座の決定戦となった。

■2つのダウンを奪ったパンチは「お父さんと練習していたもの」

あえて触れさせてから打ったという左ストレートでダウンを奪った

 試合では1R、龍聖がパンチローで前に出ると、サウスポーの久井は冷静にタイミングを計るように前後にステップ。
 すると龍聖のジャブに合わせ、久井がコンパクトな左!龍聖がダウンした。試合開始後20秒ほどの出来事だった。

 久井は「元々龍聖選手と戦うだろうなと、トレーナーのお父さんと対策しイメージして練習していた。避けてから打つのでは遅い。ストレートを触れさせるくらいに当てさせてから、返すミット練習をずっとしていて、それをやったら倒れた」と父との練習通りだったと言う。

 ダウンした龍聖だが、すぐに立ち上がりパンチ・ヒザで圧を強める。下がる久井だが、ケンカ4つ状態の前足を龍聖の内側に入れると、正面を取り続けた。

この右で2度目のダウンを奪った

 そしてラスト10秒、龍聖の右アッパーに合わせ、久井のコンパクトな右フックがドンピシャでヒット!
 龍聖が前のめりにダウン、効いている様子だがなんとか立ち上がった。
 ラスト3秒、久井が猛攻撃も、ラウンド終了ゴングが鳴らされた。
 
 久井は「あれは自分がチュームーシーフー戦(今年2月、久井の判定負け)で倒された右フックと同じ。正直たまたまだが、これも練習はしていた」とこれも練習の成果が出たものだと言う。

 さらに「2回目のダウンは効いているなと。セコンドの指示もあり、倒しに行った」と言うが、たった3秒では時間が足りなかった。

■2R、3Rは「絶対に勝ちたかったので、勝ちに徹した」

龍聖は2度目のダウン

 その後、2Rは龍聖が取り返そうと、パンチ、ロー、ミドルで猛攻撃。久井も下がりながらヒザを入れるも、龍聖の手数が多い。
 3Rは猛追の龍聖に、久井はジャブで突き放すも止まらず、最後は久井がガードでしのぎ切った。

 判定は3者が28-27で、1Rにダウンを2度奪った久井を支持。
 2、3Rは龍聖に取られたが、久井は「絶対に勝ちたかったので、ほんま勝ちに徹した」と振り返る。
   
 久井は2、3Rの守勢を「倒れなかったら絶対に勝ち。そこでパンチを貰ってダウンしたらもったいない」と説明。

龍聖(左)と2度目の対決あらば「倒す」と宣言

 倒したかった気持ちは無かったのかと聞くと「今回は勝ちが優先だった。セコンドに行けと言われたら行ったけれど、(セコンドの)お父さんが絶対なので」と王座獲得に専念したと言う。

 その龍聖は11日、自身の持っていたフェザー級王座を返上。久井への年末のリベンジを目指すと公言した。
 久井は「龍聖選手には今回、メリットもないのに受けてもらった。今回は2、3R後手に回ったが、もう一回やるなら必ず倒して勝つ」と完全決着でリマッチ防衛するとした。

▶次のページ:キック王者の父と入れ替わりのデビュー、高校進学せず「覚悟がわかった」(父)

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