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【ZONE】ミャンマーラウェイからの刺客「得意技は全て出す」

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2016/04/30(土)UP

ラウェイの対戦前の儀式として行う構えを決めた金子大輝(左)とニャン・リン・アウン(右)

 5月1日(日)神奈川・横浜文化体育館で開催されるキックボクシング大会『ZONE 4「原点回帰」』に先立ち、大会で行われるミャンマー格闘技「ラウェイ」の試合に出場するミャンマー選手団の会見が4月30日(土)に同所で行われた。

 ラウェイは“地球上で最も過激な格闘技”と言われ、手にグローブではなくバンテージを着用し、パンチ、キック、ヒジ打ち、ヒザ蹴りに加え、頭突きや投げ技、立ったままの関節と絞め技もありの格闘技だ。ZONE代表の小林さとし氏は「戦いをどんどん突き詰めたら、この過酷な格闘技を避けては通れないと思った」と今回ラウェイの試合を組んだ理由を語っている。

会見に出席したミャンマーラウェイ選手のソーゴー・ムドー(左)とニャン・リン・アウン(右)

 会見には、そのラウェイルールで金子大輝(リバーサルジム川口)と対戦するニャン・リン・アウンと、プロイタクシン・ノーナクシン(タイ)と対戦するミャンマーラウェイ王者ソーゴー・ムドーが出席した。

 アウンは2013年時点の情報では、戦績は40戦24勝4敗12分け。同年に、WPMF世界スーパーバンタム級王座をはじめ数々のタイトルを獲得しているキックボクサーの藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット)とラウェイルールで対戦し、引き分けている実力者だ。

 アウンは自身の得意技について「足・ヒジ・ヒザ・頭・拳。身体全体を使いラフに戦うことです」と話し、「それは全てということですね」と問われるとニヤリと笑い、激しい戦いを予感させた。

会見後の計量をクリアした金子。仕上がった身体を見せた

 対戦相手の金子は、小中高と経験した器械体操から高校3年で格闘技の道へ進んだ経歴を持つ22歳のファイター。2月にミャンマー遠征を行い、ラウェイの試合を経験。また、実際にアウンと対戦した藤原あらしから戦い方を伝授されるなど対策にも余念がない。

 金子について問われたアウンは、「ラウェイのルールを知っているし、良いテクニックも持っている選手」と、すでにしっかり分析済みのようだ。

計量に臨んだムドー(右)と対戦相手のプロイタクシン・ノーナクシン(左)

 一方、ミャンマーラウェイ王者ムドーは得意技について聞かれると「明日の試合を見てもらえば分かりますよ」と話し、対戦相手に伝わることを警戒してか、あまり自身の情報をオープンにしたくない様子。

 対戦相手のナクシン(タイ)は、ムエタイの殿堂ラジャダムナンスタジアムでウェルター級8位にランクされていた強敵。超過激格闘技ラウェイからの刺客をどのように攻略するのか。

 注目の大会が間もなく開催される。

●編集部おススメ記事
・ミャンマーの過激格闘技に日本人選手が挑む 
・藤原が金子にラウェイの戦い方を伝授 

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