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【ボクシング】高野人母美が胸を打たれた金平会長の言葉

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2016/05/27(金)UP

高野(左)は金平会長(右)との会談でボクシングを続ける気持ちが戻ってきたという

“モデルボクサー”ことOPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者・高野人母美(協栄ジム)が5月27日(金)都内・所属ジムで記者会見を行い、引退発言を撤回した。

 高野は、「このたびは私の不注意な発言によってたくさんの人にご迷惑をおかけしたことをお詫びします。本当にすいませんでした」と、深々と頭を下げて騒動を起こしたことを謝罪した。

「自分の甘えもプレッシャーもありました。これだけ(騒ぎが)大きくなってしまってジムの人たちに迷惑をかけてしまったことから(発言したことをしまったと)思いました」と説明。しかし、記者から「前の会見の時は引退という文字が心の中にあったのか」と質問されると「引退はなかったです」と答えたが、すぐに「正直言うと不安もあったのであったと思います」と言い直すなど、精神状態が不安定な様子も。

 それでも高野は、「今後 信頼を取り戻してプロボクサーとして自覚を持ち、イチから練習します」とやる気を見せた。やる気が再び戻ってきたのは金平会長との会談が大きかったようだ。

「会長と会って3時間ほどいろいろな話をして、プロボクサーとしての自覚がなかったですし、東洋太平洋チャンプとしての自覚もなかった。そこに対して悔しさや反省する部分はかなりあるので、そこを直してゼロからやっていきたい。会長と会うまでは悩んでいました」と高野。

 そこで「胸を打たれた一言、続けたいと思うきっかけになった一言は?」と質問されると、「たくさんあります。当たり前のことを当たり前にするのがプロボクサーだ、というのが心に響きましたし、自分がどれだけブレていたのかにも気付かされました。みんなが同じことをしているのに自分はしていなかった。あとは、試合はさせないけれどもリングに上がらせないとは一言もいっていない、と。それが気持ちの中で、会長って本当に素晴らしい方だなって思いました」と答えた。

 そんな高野に金平会長は、「私がとにかく言いたいのは、キミはいいものを持っているのだから当たり前のことを当たり前にしなさい。ボクシングはそれに尽きます。そうすれば必ずもう一度、世界チャンピオンのチャンスも巡ってくると思います」とエールを送った。

 なお、会見では「他のプロ格闘技団体からオファーがあったとの噂もあるが」との質問も飛んだが、金平会長は「私が知っている限り、他の格闘技からのオファーは聞いておりません」と回答している。

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