【UFC】ハント、アリスターに雪辱狙うも薬物問題を懸念
2017年3月4日(土・現地時間)アメリカ・ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナにて開催される『UFC 209』で、UFCヘビー級3位アリスター・オーフレイム(オランダ)との元K-1王者対決が決まった同7位マーク・ハント(ニュージーランド)が、自身の公式サイトを通じてコメントを述べた。
アリスターとは2008年7月のDREAM以来の再戦となるハント。キックボクシングからMMAに転向して4年目という当時、まだ寝技への対応に苦戦する日々が続いており、結果はアリスターのアームロックにより1Rわずか1分11秒で一本負けを喫している。
「あの試合は7連敗(うち1試合はK-1で喫した敗戦)のうちの1つだった。あの時は木の椅子と戦っても勝てなかっただろうね」と冗談交じりに当時を振り返ったハント。「再戦では負けたことが無いし、次もそうなるだろう」と8年越しの雪辱を誓った。
しかし、試合に向けて意気込みを語る一方で、薬物違反の問題が解決されていないことに関する懸念も口にするハント。これまで対戦相手が試合後にことごとく薬物違反の発覚により処分を受けており、2012年5月に薬物検査で陽性となりUFCヘビー級王座挑戦権の剥奪と出場停止の処分を受けた過去があるアリスターとの一戦についても、慎重になっている様子。
「対戦相手が不正を働いた場合は金銭的な補償を受け取ることができるよう、契約の中に条項が盛り込まれることになるだろう」とハント。「これは自分自身や他のファイターたちを守るための抑止力になるだろうね。俺はその条項を今まさに強く求めていて、それがあれば戦いたいし、そのための準備もするさ。でも、それが無ければ戦いたくはないね」と、今後の試合出場についてもUFCの対応如何であるという。
さかのぼること2013年12月、ハントはアントニオ・シウバとUFC史上に残る流血の大激闘を繰り広げたが、試合後にシウバは薬物違反が発覚して9カ月の出場停止処分を受けた。名勝負に水を差したシウバと昨年11月に再戦したハントは、初回TKO勝ちでケリをつけている。
続く今年3月、ハントは元UFC世界ヘビー級王者フランク・ミアと対戦。初回KO勝ちを収めるも、またしても試合後に対戦相手のミアに薬物違反が発覚。そして3度目は7月のブロックレスナー戦。UFCの200回記念大会で行われたこの試合、すでにMMAから引退していたレスナーは1試合のみの限定復帰というかたちで大々的にカムバック。パワーでハントを押し込み判定勝ちを収めたが、試合後に薬物違反が発覚して200回記念大会に泥を塗ることとなった。
三度、対戦相手の薬物違反発覚という事態に、ハントは現地メディアの取材の中で、「ズルをした奴らは軽い罰を受けたらそれで終わり。そこには何の抑止力も働いていないじゃないか」と怒りを露にし、UFC側が対策を講じなければリリース(契約解除)を要求するとまで述べていた。
アリスター戦に向けても、慎重になっているハント。「3試合連続で対戦相手が薬物違反者だったんだぜ。安全が保障されずに戦うつもりはないよ。俺が求めているのはフェアな戦いだけだ」と強調した。
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