【RIZIN】8年5カ月ぶり復帰ヒーリング、勝利の鍵は「自分に勝つこと」
12月29日(木)さいたまスーパーアリーナ にて開催される『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND』に出場する選手たちの個別インタビューが、27日(火)都内にて行われた。
元UFCへビー級王者シェーン・カーウィンの大会直前での欠場により、急遽参戦が決まった元PRIDEトップファイターのヒース・ヒーリング(アメリカ)。2008年8月にUFCで行われたブロック・レスナー戦を最後に試合から遠ざかっていたが、今回約8年5カ月ぶりとなるMMAのリングでレスリング世界選手権覇者アミール・アリアックバリ(イラン)と対戦する。
2006年3月のゲーリー・グッドリッジ戦以来となる日本での試合を前に、「言うまでもなく日本は特別な場所だ。PRIDE時代の息吹をまた少しでも取り戻そうとしているということにもワクワクさせられるよ」と興奮気味に喜びを語るヒーリング。
約8年5カ月ぶりの“復帰戦”ではあるが、本人は「引退していた訳ではない」と引退説を否定。「あまり深掘りできないところもあるけれど、選手契約に関する問題が起きてしばらく試合から遠ざかることになったんだ。だから休養を取ることにした」と話す。
休養期間中の活動については、「試合のコメンテーターをやったり、俳優として映画に出たり、プロのポーカーの大会に出場したりもしていたよ(笑)。あと、実はアルゼンチンで『Combate Extremo』(コンバット・エクストリーモ)というMMA団体を立ち上げて、大会を開催していたんだ」と、なかなか充実していたようだ。
この間も、ジムには足を運んでいたようで、約2年半前からトレーニングを再開したと言う。そんなヒーリングが再びリングへ上がる決め手となったものは何なのか。「その理由の一つはロイだよ」と、ヒーリングは現在トレーニングパートナーを務めるUFCへビー級の人気選手ロイ・ネルソンの名前を挙げた。
「ロイがアントニオ・シウバと(今年9月25日の『UFC Fight Night 95』で)対戦することが決まって、その準備のためのトレーニングを一緒にやったんだ。そしたら、アイツが『お前まだやれるんじゃないか? もう一度戦ってみろよ!』ってけしかけてきたんだよ(笑)。そうこうしていたら、RIZINから今回の話しが届いたというわけさ」と、ネルソンに背中を押されたようだ。
しかし、久しぶりの実戦で拳を交える相手は、グレコローマンレスリング2013年世界選手権120kg級金メダル、2010年世界選手権96kg級金メダルという輝かしい実績を持つ強豪アリアックバリ。レスリング仕込みのパワフルなタックルと組みの強さ、強烈なパウンド、そして溢れる闘争心を武器に、プロデビューから3戦連続で初回TKO勝ちを収めている。
そんなアリアックバリについて、ヒーリングは「彼は試合ごとに成長している」と評価するが、「レスリング出身の選手とは過去に何度も対戦しているから、相手の出方はだいたい予想できる」との考えだ。さらに、「この試合で最も大事なのは自分自身に勝つことだ。久しぶりの試合で雰囲気に飲まれず入り込まないといけない」と、自らのメンタルを勝利の鍵とした。
PRIDE時代には常にKO・一本を狙うアグレッシブなファイトスタイルに加え、試合毎に変わる派手なヘアースタイルでもファンを楽しませていたヒーリング。今回も「もちろん準備してきたよ」と被っていた帽子を少しずらして髪の一部を見せると、「木曜日を楽しみにしていてくれよ」と笑顔を見せた。
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