【パンクラス】王者・神酒、初防衛戦のカギはキャリア11年の生き様
3月12日(日)東京・ディファ有明で開催される『PANCRASE 285』に出場する第3代パンクラス・フライ級王者の神酒龍一(CAVE)の公開練習が、3日(金)都内で行われた。
フライ級1位マモル(シューティングジム横浜)の挑戦を受けて初防衛戦に臨む神酒。同門のバンタム級王者・石渡伸太郎や今大会に出場する同級2位・上田将勝(パラエストラ東京)らを相手にスパーリングを行い、軽快な動きから打撃やタックルを繰り出すなど、順調な仕上がりをアピールした。
2005年7月に修斗でプロデビューした神酒は、2013年11月に修斗世界バンタム級、昨年7月にはパンクラス・フライ級の王座を獲得した33歳。対するマモルは1999年7月に修斗でプロデビューし、キャリア45戦を数える39歳のベテラン。2000年12月に修斗世界フェザー級、2003年12月に修斗世界バンタム級の王座を獲得している。
「簡単な言葉になってしまいますが、ベテランというものを感じています。調印式でも肩に力が入ることなく、自然体で自分の言葉で話していました。場数を踏んでるなという印象がすごく強かったです」と、修斗の6年先輩にあたるマモルに対する印象を話す神酒。
以前に所属していたGUTSMANで、出稽古に来ていたマモルと一緒に練習していたこともあるが、「いろいろあると言えばありますが、試合が決まってからはそういうことをあまり意識しないようになりました。先輩だからやりにくいとか、お世話になってたからやりにくいとかは気にしていないですし、そんな余裕もないです」と、特別な感情は無いと言う。
現在の練習状況については、「毎度のことですが、対戦相手の構え、得意なこと、自分と向き合った時に多くなりそうなシチュエーションなどを、みんなと相談しながら取り組んでいる感じです」と説明。試合に向けて、「お互いが割りとオールラウンダーなので、どんな展開もあり得ます。でも、気持ちが出る試合をやりたいですね」と意気込んだ。
そんな神酒だが、日本のMMAの軽量級で11年以上のキャリアを誇るファイターとして、現在RIZINを中心に盛り上がりを見せ始めたフライ級についても、思うところを話した。
「数年前は考えられなかったようなことですね。自分がアマチュアでマモルさんがプロだった頃は、それこそ世界に56kgのカテゴリーが修斗にしかなかったですから。そういう時期から考えると、フライ級がビッグプロモーションや地上波でやってもらえる時代が来るとは思ってなかったですね」と驚きが大きいようだ。
MMAの軽量級を牽引してきた2人によるタイトルマッチ。「自分はそんな意識は全くないです」と言う神酒だが、試合に向けて「マモルさんほどではないですが、いろいろなことを味わってこの世界で生きてきたので、そういうものを見せたいですね。(試合の)カギになると思います」と闘志を燃やしている。
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