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【Krush】苦渋の決断、武居由樹が王座を返上

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2017/05/23(火)UP

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愛着のあるベルトを宮田Krushプロデューサー(右)に返上した武居(左)

 5月22日(月)都内で記者会見が行われ、Krush -53kg王者・武居由樹(POWER OF DREAM)が王座を返上することが発表された。

 武居は4月22日に開催された『K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~』で優勝。K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級(-55kg)王者との二冠王となり、体重の違う両王座を防衛していくつもりだった。

 しかし、防衛戦に備えて血液検査とドクターチェックを行った結果、「成長ホルモンの分泌異常から来る過敏性腸症候群」であることが判明。これは成長ホルモンの分泌が元々少なく、腸に影響して消火や成長の妨げになっているという症状で、ハードな減量を行ったり、身体を大きくするのに時間がかかったりと、体重の増減量で身体への負担が大きくなるというもの。

 そのため医師から「減量での身体への負担を少なくするべき」との指導を受け、両階級で防衛戦を行っていくことが難しくなったことから、所属するPOWER OF DREAMからKrush実行委員会に-53kgの王座返上を申し出。それが受理された。

 会見に出席した武居は、「正直、つい最近まで-53kgも防衛して-55kgと両方やっていくつもりでしたが、こんなことになってしまって何とも言えない気持ちです。両王座とも中途半端な気持ちで獲ったわけじゃない。でも次のチャンピオンがしょうもない試合をしたら、身体を壊してでも取り返しに行きます」と沈痛な面持ちでコメント。

「元々、自分は体重が急に増えなかったり、減りにくかったりしていて気になって病院で調べたら分かった」と、症状は自覚していたという武居。53kgでも試合が出来ないことはないが、一度53kgに減量してしまうと55kgに戻すのに時間がかかり、その逆も時間がかかるのと身体への負担が大きいとのことだ。

今後は4月のトーナメントで勝ち取ったK-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王座の防衛戦に専念する

「この-53kgのベルトがなかったら僕はキックボクサーじゃなかったかも知れないし、このベルトには愛着があって、このベルトを持ったまま引退したい気持ちがあったので残念です」と声を震わせた。その上で「(階級を)いったりきたりは出来ないので、もっと身体をデカくして誰にも負けないK-1王者になる。もちろんKrushにもまた出たい」と、今後は-55kgに専念していくと語った。

 なお、空位となったKrush -53kg王座は、すでに挑戦者決定戦で軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)が次期挑戦権を手にしているため、5月28日(日)東京・後楽園ホールで開催される『Krush.76』の第1試合、隆聖(ドージョー☆シャカリキ)vs隼也ウィラサクレック(WSRフェアテックス三ノ輪)の勝者と王座決定戦を争うことも発表された。

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