【ISM】猪木生前葬にハンセンらが参列「格闘界に新しいスターが生まれてきて欲しい」
10月21日(土)東京・両国国技館でアントニオ猪木(74)が生前葬を行い、7000人札止め(主催者発表)のファンが集まった。かつてのライバルであるスタン・ハンセン(68)や、弟子の藤波辰爾(63)と藤原喜明(68)らも参列。
白い棺桶が置かれたリングに、ハンセンがトレードマークであるテンガロン・ハットをかぶり「ウィーッ!」とロングホーンの雄たけびを上げながらリングインすると、ファンから拍手と歓声が起きた。ハンセンは「猪木さんとはたくさんの思い出がある。私にとって非常に強力なライバルだったし、素晴らしいファイターだった。まさにレジェンドだ」と“故人”の思い出を語った。
藤波は「ずっと猪木さんの背中を追っかけてきました。これからもずっと背中を追わせてください!」と猪木の“よみがえり”を希望。だが、藤原組長は数珠を手にして棺桶の前で神妙な面持ちで念仏を長々と唱えた後、「えっ、ホントに亡くなられたんじゃないんですか?」とトボケて見せた。
追悼のテンカウント・ゴングが鳴らされると観客は入場の際に渡されたキャンドル・ライトを揺らして“故人”を偲(しの)ぶ。
すると、『千の風になって』をアカペラで歌う猪木の声が会場に響き渡り、本人が花道に登場。濃紺のスーツにトレードマークの赤いショール姿で元気に闊歩してリングインすると、棺桶にパンチを叩き込んで蓋を割り、中から輝く球を取り出して高く掲げて見せた。
そして、以前「一緒に生前葬をしよう」と言っていた友人が亡くなったり、親しい人たちがあの世へと旅立っていったことなど、今回の生前葬をしようと考えるに至った経緯を語った。また、「格闘界にこれからなんとか新しいスターが生まれてきて欲しい」と現在の格闘界の状況を憂い、さらには世界平和も訴えた。
「この会場にも各国の大使が来てくれています。インドとパキスタンは長年紛争をしているけれど、両国の大使にも来てもらっています。私も昔パキスタンの英雄アクラム・ペールワンと戦いましたが、今日、彼の甥がここに来ています。有望な選手です」と語ってリングに招き入れて握手し、一緒に「1、2、3、ダーッ!」をして見せた。
すると突然セクシーなコスチュームのサンバ・ダンサーたちが陽気なサウンドに乗って大挙登場し、会場は葬儀場から一変してブラジルのカーニバルに。ブラジルは猪木が少年時代を過ごした思い出の地だ。最後に猪木はもう一度、観客全員と声を合わせて「ダーッ!」をして、生前葬を締めくくった。
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