【UFC】”アリスターを一撃KOした男”ガヌーが王座挑戦
2018年1月20日(土・現地時間)アメリカ・ボストンのTDガーデンで開催される『UFC 220』で、ヘビー級とライトヘビー級のWタイトルマッチが行われる。メインのヘビー級では王者スティーペ・ミオシッチ(35=アメリカ)に、K-1&DREAM王者アリスター・オーフレイムを一撃KOしたばかりのフランシス・ガヌー(31=フランス)が挑戦する。
ガヌーはカメルーンの貧しい村で生まれ育ち、12歳から働き始めた。マイク・タイソンの大ファンだったので、22歳からボクシングを始めたが病気で中断。パリに移住したが、一時はホームレスにもなったことがあるという。
2013年にプロMMAデビューし、現在まで11勝1敗で、判定決着は一度もない“完全決着男”だ。12月2日の『UFC 218』でアリスターを一撃KOする前には、元UFCヘビー級王者アンドレイ・アルロフスキーにもTKO勝ちしており、現在9連勝中である。
カメルーンというとPRIDEで活躍したソクジュがいる。ヒカルド・アローナ、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラを連続秒殺KOした恐るべき身体能力の持ち主だった。ガヌーの試合ぶりもソクジュと同じく、とてつもない爆発力を感じさせるものだ。
前回のアリスター戦ではジェロム・レ・バンナがガヌーのセコンドに付いていた。バンナにも打撃を伝授されている。
迎え撃つ王者ミオシッチは、ミルコ・クロコップを尊敬するクロアチア系アメリカ人。学生時代はボクシング、野球、アメフト、レスリングで活躍したスポーツ万能選手でMMAでは17勝2敗。こちらも剛腕パンチャーだ。
現在5連勝中で、元K-1王者マーク・ハント、アルロフスキー、元UFCヘビー級王者ファブリシオ・ヴェウドゥム、アリスター、元ヘビー級王者ジュニオール・ドス・サントスにすべてKOで連勝している。まさに“世界最強の男”を決めるのにふさわしいヘビー級タイトル戦となった。
セミでは元五輪レスラーで現UFCライトヘビー級王者のダニエル・コーミエ(38=アメリカ)がヴォルカン・オズデミール(28=スイス)を迎え撃ち3度目の防衛戦を行う。オズデミールはトルコ人の父とスイス人の母を持つ元キックボクサーで、オランダのゴールデン・グローリーに出稽古に行った際にアリスターと一緒に練習したこともあり、キックボクシングで5戦全勝、MMAでは15勝(11KO、1サブミッション)1敗で、現在5連勝中だ。UFCではオーヴィンス・サンプルーに判定勝ち、ミーシャ・シルクノフ、ジミ・マヌワに1RKO勝ちして勢いに乗っている。
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