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【ボクシング】MVPは村田諒太「ゴロフキンvsカネロ2」の勝者と対戦させたいと思われる選手に=年間表彰式

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2018/02/09(金)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

MVPは昨年10月、竹原慎二以来2人目の日本人ミドル級世界王者となった村田諒太が受賞

 2月9日(金)都内ホテルで日本ボクシングコミッション、日本プロボクシング協会、東京運動記者クラブ・ボクシング分科会による『2017年度年間優秀選手表彰式』が行われた。最優秀選手賞(MVP)に輝いたのはWBA世界ミドル級王者・村田諒太(32=帝拳ジム)。昨年10月のミドル級タイトル獲得(アッサン・エンダムを7R終了時TKO)、五輪金メダリストとしては日本人初のプロ世界王者になったことが評価された。

 村田は「こんなにそうそうたるメンバーの中でMVPをいただけたことは嬉しいですけれど恐縮です。この賞は1人で獲った賞というよりも、サポーターの皆さんや、応援してくれてる皆さん、ジムのみんな、電通やフジテレビの皆さんのおかげです」と、感謝のコメント。そして「今日は武元(前川=たけもと・まえかわ)先生の命日なんで、その日に賞をいただけたのも、縁かなと思っています」と南京都高校(現京都広学館高校)時代の恩師の名を挙げた。

  今年の表彰式に登壇しているメンバーは新しい顔ぶれが多いがと問われると、「確かにそうです。ただ、50㎏前後の階級の選手が多いんで、自分は日本の重量級、ミドル級としてしっかりやっていきたいと思います」と重量級の世界王者としての責任感を全うするという決意を新たにした。そして、「1日でも長くチャンピオンとしてやっていきたい」と語った。

 今年4月には初防衛戦が予定されているが、「まずは勝つこと。その後に、大きな試合へと進んで行きたいですね。5月に“(ゲンナジー・)ゴロフキンvs(サウル・)カネロ(・アルバレス)2”があるので、その結果を見て考えたいです。この試合の勝者とやったら面白い、と言われるような選手になりたいです」と言い、具体的に対戦したい選手を尋ねると、「ミドル級で評価の高い選手とだったら誰とでもいい」と、同階級のスーパースターとの対戦へも意欲を燃やした。

 村田は「ボクシングが自分の人生を作ってくれました。この素晴らしい競技の魅力を、できるかぎり多くの人にアピールしていきたいです。僕のように素晴らしい経験ができるように、ボクシングに参加する青少年が増えて行ってくれたらいいですね」とボクシング人口の拡大にも期待。

  今回の表彰式で最年長だったことから、日本ボクシング界のリーダーシップを取っていくか、と問われると、「僕が一番上でしたっけ? 山中(慎介)さんが来てくれてたら良かったんですけど」と言って、授賞式には欠席した山中の名を上げた。「ボクシングは個人競技だし、年が上だと言っても、井上尚弥君みたいな選手からすれば僕がリーダーシップを取ると言っても、『何言ってんだ、お前?』と思われるでしょうから。そうじゃなくて、ボクシングから僕自身が受けた恩恵を返せるように、子どもたちも夢を見れるような、そんな試合をしていきたいと思います」と多くの人に夢を与えるようなボクサーになりたいと語った。

  2018年は村田にとって、“世界的スーパースター”への飛躍の年となるのか?

 (写真・文:稲垣 收)

関連:村田諒太、4月の初防衛後はゴロフキンら大物との対戦を視野

■2017年度表彰選手一覧

【プロ男子の部】

<最優秀選手賞>
WBA世界ミドル級チャンピオン
村田諒太(帝拳ジム)初

<技能賞>
WBO世界スーパーフライ級チャンピオン
井上尚弥(大橋ジム)2年連続2回目

<殊勲賞>

WBA&IBF統一世界ライトフライ級チャンピオン
田口良一(ワタナベ)初

WBO世界フライ級チャンピオン
木村 翔(青木)初

<努力・敢闘賞>
東洋太平洋ヘビー級&WBOアジア・パシフィック同級&日本同級チャンピオン
藤本京太郎(角海老宝石)初

<KO賞>
WBC世界フライ級チャンピオン
比嘉大吾(白井・具志堅)初

<新鋭賞>
WBC世界ライトフライ級チャンピオン
拳四朗(BMB)初

<年間最高試合賞(世界)>
WBA&IBF世界ライトフライ級王座統一戦(12月31日、東京・大田区総合体育館)
田口良一(ワタナベ)vsミラン・メリンド(フィリピン)
※ワタナベプロモーション

<年間最高試合賞(OPBF・日本)>
WBC世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦(1月28日、アメリカ・カリフォルニア州インディオ)
三浦隆司(帝拳)vsミゲル・ローマン(メキシコ)
※帝拳プロモーション、ゴールデンボーイプロモーション

<優秀選手賞>
前WBO世界ミニマム級チャンピオン
福原辰弥(本田フィットネス)

WBO世界ミニマム級チャンピオン
山中竜也(真正)

IBF世界ミニマム級チャンピオン
京口紘人(ワタナベ)

WBA&IBF統一世界ライトフライ級チャンピオン
田口良一(ワタナベ)

WBC世界ライトフライ級チャンピオン
拳四朗(BMB)

前WBO世界ライトフライ級チャンピオン
田中恒成(畑中)

前WBA世界フライ級チャンピオン
井岡一翔(井岡)

WBC世界フライ級チャンピオン
比嘉大吾(白井・具志堅)

WBO世界フライ級チャンピオン
木村 翔(青木)

WBO世界スーパーフライ級チャンピオン
井上尚弥(大橋)

前WBC世界バンタム級チャンピオン
山中慎介(帝拳)

前WBA世界スーパーバンタム級チャンピオン
久保 隼(真正)

IBF世界スーパーバンタム級チャンピオン
岩佐亮佑(セレス)

WBA&WBC世界ライト級チャンピオン
ホルヘ・リナレス(帝拳)

WBA世界ミドル級チャンピオン
村田諒太(帝拳)

【プロ女子の部】

<最優秀選手賞>
WBA女子世界フライ級チャンピオン
藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)3年連続5回目

<年間最高試合賞>
WBC女子世界ミニフライ級タイトルマッチ(12月17日、福岡・九電記念体育館)
黒木優子(Yukoフィットネス)vs小関桃(青木)
※Yukoフィットネスプロモーション

<特別功労賞>
内山高志(元WBA世界スーパーフェザー級チャンピオン)

<功労賞>
三浦隆司(元WBC世界スーパーフェザー級チャンピオン)

下田昭文氏(元WBA世界スーパーバンタム級チャンピオン)

<社会貢献賞(ダイヤモンドフィスト賞)>
坂本博之(元日本ライト級チャンピオン、元OPBF東洋太平洋ライト級チャンピオン)

<トレーナー賞>
有吉将之(青木)
野木丈司(白井・具志堅)

<日本プロボクシング協会功労賞>
山中勇、関谷西夫、高橋美徳、原田実雄、中村尚秀

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