【ボクシング】王座はく奪のネリ、栄養士の指導で減量失敗
3月1日(木)東京・両国国技館で行われるWBC世界バンタム級タイトルマッチの前日計量が、28日(水)都内で行われた。
挑戦者で前王者の山中慎介(35=帝拳)は53.2kgでクリアーしたが、王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)は55.8kgでバンタム級リミットの53.5kgを2.3kgもオーバー。2時間の猶予が与えられ再計量が行われたが、54.8kgで1.3kgオーバーだった。
これによりネリの王座ははく奪。王座は空位となり、山中が勝った場合のみ新王者として認定されることに。また、ネリは試合当日の正午に58.0kgをリミットにする当日計量が課せられた。ここでもしオーバーした場合は何らかの罰則が科されるが試合は行われるという。
昨年8月、ネリは山中を4RにTKOで破り王座を奪取したが、その後のドーピング検査で薬物疑惑が発覚。WBCはこれを不問とし、山中との指名試合を義務付けて今回のダイレクトリマッチとなった。ネリは2月2日と3日の両日に全米アンチ・ドーピング機構(USADA)によるドーピング検査を受け、結果は陰性。ドーピング検査はクリアーしたが、計量をクリアー出来なかった。
帝拳プロモーションの本田明彦会長によれば、ネリは栄養士を雇いその指導に従って初めての減量方法を試みたが失敗に終わったのだという。「やる気がなくてこうなったのではない。昨日までやる気満々、元気で楽しく練習をやっていて減量が苦しいという感じは全くなかった。周りのトレーナーがコントロール出来ていない証拠だよ」
山中はこの結果を受けて「明日は相手にもいいコンディションを期待したい。注目されている試合なので、お互いにしっかりとベストコンディションで試合がしたい。試合はあるので気持ちを整えていく。今回の件は悔しかった」と電話での代表取材に答え、「それでもやっぱりルールなので体重を作って来て欲しかった」と話した。
本田会長は「山中はこれが勝っても負けても最後だと思ってやってきたわけだから、なかなか納得できないだろう」とコメントしている。
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