【キック】HIROYAがK-1出場取り消しについて会見、今後はRISEなどに参戦
3月16日(金)都内にて行われた『RISE 125』の記者会見後、同所でTRY HARD GYM会長代行のHIROYAが記者会見を行った。
TRY HARD GYMは2月3日に行われたK-1の緊急記者会見で、契約の合意事項の一方的な破棄を含む不当な要求があったとして、所属選手のK-1、Krush、ビッグバンで決まっていた全ての試合の出場取り消しが発表されていた。これにより、3月21日の『K-1 WORLD GP 2018 JAPAN~K’FESTA.1~』のメインイベントで決定していた、武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs大雅(TRY HARD GYM)などが中止になっていた。
HIROYAは昨年8月に同ジムの代表であり、父である河部儀信氏が心筋梗塞で倒れ、体調がすぐれないため会長代行を務めていると話し、「K-1等で試合が決まっていた選手の試合が中止になってしまい、ファン、対戦選手、そのジムの皆さんにご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」と謝罪の言葉。続けて「今回のK-1との件でお伝えしたいことがあります」と話し始めた。
まず契約違反に関してだが、HIROYAは「この件は契約違反していないと最初に言わせてください。昨年末、大雅がRIZINに参戦するかしないかの話が出ていたのでその件だと思います。K-1とはワンマッチ(1試合ごとの)契約だと思っています。中国の大会で(K-1と1試合ごとの契約をしている)ジムの選手が試合をする際も事後報告になることもあって問題なく許されていたので、どこの団体で試合をするのも自由だと捉えていました」と説明。
そこでHIROYAは年末にRIZINで那須川天心が出場するトーナメントの枠が一枠空いていて募集していると聞き「大雅もやりたいと名乗りをあげたので、RIZINさんとも話をさせていただきました。それでRIZINさんからK-1との契約に関する問題がなければ断る理由はないと言われていましたが、宮田さんからダメだと言われたので試合出場をとりやめにさせていただきました」とのことだった。要は団体に従い、契約違反もしていないのにK-1との契約が破棄となったことが不可解とした。
同席したTRY HARD GYMの顧問弁護士である中野法律事務所の中野辰久弁護士によれば、「大雅選手と武尊選手の試合の契約書の案はまだK-1サイドから送られてきていません。ですから契約は成立していません。瑠輝也選手(2月12日のKrushで試合が決まっていた)の契約書の案が提案されたので修正案を提案させていただきました。そうしたら相手側の弁護士から試合中止の通告が届きました」と言い、「契約の交渉をしている段階だったので、合意自体がそもそも存在しない。一方的な破棄、とコメントされていますが、契約が成立していないのでそれ自体がありえません」と説明した。
TRY HARD GYMの今後に関しては「通知書が来てK-1以外の団体で選手が戦う場を探さないといけないというジムの責任があります。伊藤さん(RISE代表)に相談させていただいて、その中でぜひとの話をいただきました。もちろんRISEさんにも参戦させていただきたいし、フリーになったわけなのでどんな団体でもオファーをいただければ出て行きたいと考えています」と、RISEを含めたK-1以外の団体に選手を出していくという。
また自身についても「15歳でK-1でデビューしてずっと戦ってきて、K-1という大きな名前に他の選手も特別な気持ちを持っています。僕もK-1で試合が出来ないのは残念です。実は昨年でもう選手寿命も終わりかと思ったんですが、こうなった以上、ジムのトップである以上は先頭に立ってやっていかないといけないのかな、と感じています。試合の場を提供していただければ僕も試合に臨みたいと思います」と、現役を続行すると語った。
●編集部オススメ
・K-1出場取り消しの大雅所属TRY HARD GYMが声明を発表
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!