【レベルス】受刑生活で更生したKOUMA、防衛戦に向け「あの時が今に生きている」
4月27日(金)東京・後楽園ホールで開催の『REBELS.55』で、初防衛戦を行う、REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者KOUMA(33=WSRフェアテックス荒川)のコメントが主催者を通じて届いた。
そこには次の防衛戦で対戦するMA日本バンタム級王者のKING強介(ロイヤルキングス/ホーストカップ初代バンタム級王者)戦へ向けバイクショップに勤務しながら1日4時間の睡眠で追い込む姿勢、意気込み、ムエタイに対する想いが綴られていた。
KOUMAはスーパーバンタム級屈指のハードパンチャーで気持ちの強さを前面に出し、パンチとヒジで倒しに行く好戦的なファイターだ。昨年にはミャンマーの超過激格闘技ラウェイにも挑戦、6月には炎出丸との王座決定戦を制し、REBELS-MUAYTHAI王座を獲得した。
現在33歳のKOUMAだが、格闘技を始めたのが26歳、プロデビューは28歳と、若年化が進むキック界では遅い。遅咲きの理由とハングリーさは高校を中退してから始まった。
■高校中退、少年刑務所を出てムエタイと出会う
格闘技を始める前は「高校に一瞬行ったんですけど、すぐ退学になりました。喧嘩とかバイク通学したり、髪型もパンチパーマで(笑)16歳ぐらいから暴走族に入って、そっから変わった人生を歩んだというか。喧嘩もあったんですけど、昔みたいな土手でタイマン張って、みたいなことはなかったですね。暴力というかバットとかそういうので傷害事件を起こしたり。
16歳から19歳までは鑑別所や少年院に入ってました。逮捕されて半年入って、出てきてまた逮捕されて次は1年とかになって。それは暴走行為とか、喧嘩して傷害とかで。それで19歳の時にちょっと大きな事件を起こして、そっから4年間、少年刑務所に入ってたんですよ」と話し、19歳から23歳という人生で一番充実し、楽しい時期を少年刑務所で過ごしたという。
しかし、その少年刑務所で過ごした4年間がKOUMAの人生観を変えた。「受刑生活は厳しかったですよ。丸坊主にして番号で呼ばれて行進したり。成人式は塀の中で『俺は何をやってるんだろう?』って。一番きつかったのは、食べたいのに食べれなかったことです。少年刑務所の中は食事の量も全然足りなかったですし。
でも、その4年間で反省して精神論で鍛えられたと思います。あの時の生活が全部今に生きてるな、って自分で正当化してます(笑)いつも『あの生活に比べたら』っていうのがあるし、役立ってるって思いたい。今も格闘技やってると、あの経験は活きてるな、って思う部分はあるんですよ」と語り、受刑生活で更生した。
24歳で出所し、その2年後ついにムエタイと出会う。友人に誘われウィラサクレックフェアテックスジム荒川に入門するが、そこで驚きの体験をする。「やってみたら、普通の子がめちゃくちゃ強かった(苦笑)普通に『ゲームセンターにいたらカツアゲされんじゃないか』って感じの子にボコボコにされました」と当時の驚きを話し、まさに現実を知った。
しかし、その屈辱感が逆にKOUMAの闘志に火を点ける。「格闘技って面白いな、と思ったんすよね。それまでは『ステゴロじゃ負けねえだろ』って思ってたのが、やってる子はめちゃくちゃ強い。『なんだこのムエタイっていうのは』って思って、面白くなってきて、タイ人の先生たちに色々と教わるようになったんです」
そこから本格的に練習を始め、アマチュア大会では連戦連勝。その実績を引っさげ2013年1月、28歳でプロデビュー。そして、現在15戦13勝(7KO)2敗の戦績を持っている。
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