【五輪】村田諒太が新サポートに感謝、”収入源はバイト”な選手たちの現状も説明
7月26日、都内にてVisaカードでオリンピック選手に活動資金の寄付ができるシステムの発表記者会見があり、司会にフリーアナウンサーの加藤綾子、ゲストにロンドン五輪の金メダリストで、プロボクシングWBA世界ミドル級王者の村田諒太が登壇した。
Visaカードと日本オリンピック委員会(JOC)が協働し、「JOCオリンピック強化寄付プログラム with Visa」を新たにマッチング形式で開始することを発表。今年9月から東京五輪までの2年間の期間限定で、Visaカードを使ってJOC公式サイト上の寄付プログラムページから500円を一口として寄付でき、Visaでは寄付された額と同額をVisaが寄付することで2倍の金額が寄付されるマッチングプログラムだ。
この寄付金はオリンピック実施競技団体への寄付と、五輪を目指し、世界選手権などで活躍する選手の強化費として活用される。
JOCの竹田恆和会長は「皆様方に寄付いただいたものは、選手たちの強化合宿や練習用具、情報の収集、コンディショニング調整、メンタルケアなどのサポートにも利用させていただきます」と寄付金の使い道について説明した。
会見に6年前のロンドン五輪で獲得した金メダル持参で登場した村田は「ロンドン五輪は国全体が盛り上がっていた。地元の声援の力は大きいので、東京大会は日本人アスリートがいっぱい活躍してくれると思う。」と期待。
さらにこのプログラムについての話になり、アスリートの現状を説明。
「僕なんかは当時恵まれていました。大学の職員で所属先もある中で金銭的な心配はしなくてよかったですが、オリンピック目指しているけど所属先が見つからない、金銭的なものを抱えている選手は非常に多いんです。職業の主たる収入はアルバイトなど。競技に専念できる環境をまずは作ってあげることが必要。こうやって皆様がサポートしてくれると例えば労働時間が2時間減るだけでも全然違う。金メダルを取るとスポンサーがついてくれるけれど、金メダルを取るまでが大変なんです」と、このサポートシステムの有益性を語った。
また2年後の東京五輪を目指す選手に向け、自身の出場した2012年ロンドンオリンピックの2年前には「2010年のアジア大会の代表に日本から3人しか選ばれず(自身が選ばれなかった)、悔しい思いをした」という。
「翌年、2011年の世界選手権で銀メダルを取り『それ見たことか、去年選んでおけばメダルが増えたのに』と思った」と笑いながら振り返った。そんな自身の経験から「2018年時点ではいくらでも変わりようがある。これからが勝負なのでがんばってほしい」と候補選手たちにエールを送った。
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