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【映画】元WBA世界王者ソレイマヌ・ムバイエがボクサーの引退をテーマにした映画に出演

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2018/09/10(月)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

マチュー・カソヴィッツ(左)演じる主人公とムバイエ(左)が会話するシーン。主人公の運命を変える重要な役どころの様だ

 元WBA世界スーパーライト級王者ソレイマヌ・ムバイエ(43=フランス)が初出演を果たすボクシング映画『負け犬の美学』が、10月12日(金)よりシネマカリテほかで全国順次ロードショーされる。

 ムバイエは1998年11月にプロデビューを果たし、2006年9月にWBA世界スーパーライト級王座をTKO勝ちで獲得。同王座は2度目の防衛戦で失ったが、2010年5月にはWBA世界ウェルター級暫定王座も獲得している。戦績は49戦42勝(23KO)6敗1分。

ムバイエが登場するワンシーン

 映画はフランスの大ヒット映画『アメリ』のサミュエル・ジュイ監督とアメリの彼氏役を演じたマチュー・カソヴィッツが再びタッグを組んだ感動作。ムバイエは欧州チャンピオンのタレク役として、主人公とのリアルなスパーリングシーンを演じている。

 ムバイエは「タレクはとても自分に似た男だ。僕も実際に世界チャンピオンだったし、負けた後に立ち直った。いつも周りに人がいたし、偉大なパートナーやスパーリングパートナーがいた。だから、僕にとても合った役柄だったんだ」と、役柄と自身が重なったと話す。

主人公(右)のファイトシーン

 現役プロボクサーの出演というだけあり、ボクシングシーンへの意気込みは並々ならぬもので「通常ボクシングのシーンでは、試合の運びや戦術を前もって決めるんだが、本作ではマチュー・カソヴィッツの希望で事前の振付もリハーサルもなし。ボクシングを題材に映画を撮るのだから、本気でパンチを打たなくてはいけないというのが監督の指示でもあり僕も本気で打った、彼は本当にボクシングの練習を熱心にしていて、時に大きく驚かされることもあったね。感動さえしたくらいだ」と、演技とは言え本気でぶつかった事で臨場感あるボクシングシーンを作り出すことが出来たという。

 また本作で描かれるテーマのひとつ、“ボクサーの引退”も40歳を過ぎたムバイエにとって遠からずな問題のようで「そろそろ引退を考える頃ではあるけれど、身体は調子がいい。僕は、パンチを繰り出すスピードと洞察力の二つを目安にしているんだ。もしそれが衰えたら、身体の調子が良くても引退するよ。自分自身を知る事が大切だ」と、自分なりのバロメーターをしっかりと持つ事で引き際を見極めていると語った。

 映画ファンのみならず格闘技ファンも一見の価値ありだ。

<映画ストーリー>
 40代半ばを迎え盛りをすぎた中年ボクサー、スティーブ。たまに声のかかる試合とバイトで家族をなんとか養っていたが、ピアノを習ってパリの学校に行きたいという娘の夢を叶えたい一心で、誰もが敬遠する欧州チャンピオンのスパーリングパートナーになることを決意する。
 ボロボロになりながらも何度でも立ち上がり、スパーリングパートナーをやり遂げたスティーブにチャンピオンからある提案が舞い込む。そしてスティーブは愛する家族のため、そして自身の引き際のために最後の大勝負に出る。
 引退試合のリングで父として娘に伝えたかった思いとは――?

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