【敬天愛人】「主審は観客」の菊野克紀主催大会に、極真世界大会準優勝のヤン・ソウクップが参戦
11月11日(日)鹿児島アリーナにて格闘技の新イベント『敬天愛人(けいてんあいじん)』が開催される。元UFCファイターの菊野克紀(36=チームKIKUNO)がプロデュースし、ラスト30秒までの応援禁止や、KO・一本以外は観客が判定するなど革新的な新ルールの総合格闘技大会だ。
未定となっていたモンゴル相撲大関バル・ハーン(40=モンゴル)の、トーナメント一回戦の相手”X”が決定した。
菊野は9月の会見で「ヤバい外国人選手を準備しています、100kgくらいあってスピードも速い」と語っていた。
そのXとは、2007年に行われた極真会館(松井章奎館長)主催の第9回全世界空手道選手権・準優勝者のヤン・ソウクップ(39=チェコ)だった。
ソウクップは11歳で松濤館流空手を始め、流派のワールドカップで優勝するなどの成績を残す。その後、極真空手を志し、2004年に来日、極真会館鹿児島支部に入門した。3年半内弟子として修行し、2007年の世界大会に出場。決勝まで登り詰めるが、エヴェルトン・テイシェイラに一本負けを喫し敗れた。
その後はキックボクシングに挑戦、K-1やRISEのリングに上がり世界二冠王者のファビアーノ・サイクロンに勝利するなどの戦績を残している。今年7月には、地元チェコで“K-1の帝王”ピーター・アーツに勝利している。
主催の菊野とは鹿児島支部での稽古仲間。菊野によると「二、三ヶ月前にホンザから巌流島を見てみたいという連絡があり、僕の頭に敬天愛人出場がよぎった」という。「僕は主催者でありマッチメイカーであり選手。本当に震えた。怖いと感じた瞬間にここから逃げたら、この勇気と感謝を体現する『敬天愛人』が骨抜きになると感じた」と語る菊野は、極真空手では「雲の上の存在」だったソウクップに出場を打診した。
ソウクップは「本当の闘いを知りたくて来た鹿児島。鹿児島での修行の日々が、今の私の人生を成している。これまでに積んだ修行の成果を見てほしい」と自らの格闘技人生の根幹を成す鹿児島の地で、ファイトを見てほしいと意気込む。
また、一回戦で菊野克紀の相手となる「巌流島推薦枠」選手は、空手家の岩崎徳正(数見空手)に決定した。数見空手は1992年から2002年まで極真空手で活躍した選手であり、1993・1996・1997・1998・2002年と極真会館全日本空手道選手権大会で5度の優勝(史上最多記録)、1995年と1999年には全世界空手道選手権大会で準優勝を収めた数見肇が主宰する道場である。
<決定対戦カード>
▼異種格闘技体重無差別8人 1DAY トーナメント 1回戦
ヤン・ソウクップ(フルコンタクト空手)
vs
バルハーン(モンゴル相撲)
▼異種格闘技体重無差別8人 1DAY トーナメント 1回戦
岩崎徳正(数見空手)
vs
菊野克紀(古流空手)
格闘道イベント「敬天愛人」
2018年11月11日(日) 鹿児島アリーナ
一部10:00~12:00 二部13:00~16:00
https://ktaj.jp/
●極真第9回世界大会で、テイセイラと決勝を戦うソウクップ
●今年7月にピーター・アーツと戦った試合
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