【GLORY】メインは最強王者シッティチャイV6防衛戦、セミは疑惑判定に泣いた前女王の復讐戦=11・2大会
11月2日(金・現地時間)アメリカ・ニューヨークのハマースタイン・ボールルームで開催されるキックボクシング大会『GLORY 61』の主要対戦カードが出そろった。
メインイベントはGLORY世界ライト級タイトルマッチとなり、王者シッティチャイ・シッソンピーノン(27=タイ)が、同級3位ジョシュ・ジョンシー(25=カナダ)を挑戦者に迎え、6度目の防衛戦に臨む。
シッティチャイは2016年6月にロビン・ファン・ロスマレンを破り、GLORY世界ライト級王座を獲得。今年8月に迎えた5度目の防衛戦では、同階級の元K-1 WORLD GP王者マラット・グレゴリアンの挑戦を退け、世界最強の地位を盤石のものとしている。
そのシッティチャイに挑戦するジョンシーは、今回がGLORYで14戦目にして初のタイトルマッチだ。シッティチャイとは2015年1月に一度対戦し、判定3-0で完敗。その後は勝ち負けを繰り返していたが、直近の2試合で上位ランカー相手に連勝を収めたことで、3年10カ月ぶりの雪辱と初戴冠のチャンスを得ることになった。
セミファイナルはGLORY世界女子スーパーバンタム級タイトルマッチで、王者ジャジー・メネゼス(26=ブラジル)の初防衛戦。挑戦者は前王者にして現同級1位アニッサ・メクセン(30=フランス)だ。
両者は8月に今回と逆の立場で対戦。試合は終始、メクセンが有効打を重ねる展開となったが、判定はジャッジ1名が50-45の大差でメクセン、残り2名が48-47の僅差でメネゼスを支持するという意外な結果に。メネゼスが新王者に輝き、メクセンは2度目の防衛戦で無念の王座陥落となった。
しかし、この判定はすぐさま物議を醸し、GLORYのマーシャル・ゼラズニックCEOも試合後、判定に苦言を呈したうえで、できるだけ早く再戦に向けて取り組むと明言。その言葉通り、約2カ月という短い間隔でダイレクトリターンマッチが実現することになった。昨年7月にも対戦していた両者は、今回の試合が1勝1敗で迎える3度目の再戦。ここは完全決着といきたいところだ。
激戦区のフェザー級では、元GLORY世界同級暫定王者にして現同級2位ケビン・ヴァン・ノーストランド(31=アメリカ)と、K-1でもお馴染みの同級9位マサロ・グランダー(24=オランダ)のワンマッチが組まれた。
ノーストランドは直近の3試合がいずれもタイトルマッチというGLORYのトップ選手。対するグランダーはK-1にもたびたび参戦しているGLORYの有望選手だ。グランダーにとっては初のトップランカーを相手に、試金石の一戦となる。
また、タイの女子ムエタイ世界トーナメント大会『ワールド・ムエタイ・エンジェルス』で優勝したチョンマニー・ソー・テヒラン(24=タイ)が、今大会でGLORYデビュー戦に臨むことも決まった。
対戦相手のアシュリー・ニコルス(32=カナダ)はチョンマニーより一足早く、3月にGLORYデビュー戦を迎え、敗れはしたものの当時の世界女子スーパーバンタム級王者メクセンを相手に大健闘した。チョンマニーvsニコルスは女子スーパーバンタム級ワンマッチとなる。
ライトヘビー級では、同級9位マイロン・デニス(29=アメリカ)vs同級11位クリス・カモージ(31=アメリカ)のワンマッチが組まれ、MMA(総合格闘技)の実力者2人がキックボクシングのリングで拳を交える。
デニスはアメリカのMMA団体『LFC』でライトヘビー級王者に輝き、カモージは世界最高峰と称される同国のMMA団体『UFC』で19試合に出場。両者とも今年に入ってからはMMAの試合に出場しておらず、GLORYでキックボクシングを2試合戦い、1敗後の再起戦でTKO勝ちという状況だ。
ほかには、ウェルター級ワンマッチで同級6位アラン・シェインソン(26=アルゼンチン)vs同級14位オマリー・ボイド(34=アメリカ)、ミドル級ワンマッチで同級6位ジョー・テイラー(34=同)vs同級9位アイヴァン・ガラズ(33=チリ)などのランカー対決も行われる。
Photo by James Law, Zhong Zhi, Glory Sports International
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