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【RIZIN】那須川天心vsメイウェザー、ルールについて榊原委員長が語る

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2018/11/05(月)UP

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大みそかにまさかの激突が決定したメイウェザー(左)と那須川天心(右)

 12月31日(月)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.14』の記者会見が、11月5日(月)都内で行われた。

 対戦が決まったのはプロ格闘技32戦無敗、RISE世界フェザー級王者の那須川天心(20=TARGET/Cygames)vsプロボクシングで50戦無敗、5階級制覇を達成したフロイド・メイウェザー・Jr(41=アメリカ)という無敗対決。

 ルールや契約体重などについてはこれからの調整となるが、会見後囲み取材に応じた榊原信行RIZIN実行委員長は「MMA(総合格闘技)でやることはないと思います。ボクシングは、シューズを履いていないだけでボクシングじゃないですからね。天心がボクシングシューズを履いてやるのは考えにくいですから、いずれにしても『RIZINスペシャルスタンディングバウト』になることは間違いないです。ボクシングはメイウェザーも天心も日本のコミッションが発行するライセンスを持っていませんし、僕らもボクシング興行が出来るライセンスを持っていないですから」と、MMAやボクシングという競技では行わないという。

中央が榊原委員長

「平成最後の異種格闘技戦ですよ。日本人の皆さんが大好きな、猪木vsアリ戦や高田vsヒクソン・グレイシーのような。それにひけをとらない平成最後の異種格闘技戦。メイウェザーにとっては新しいチャレンジで、これまでボクシングルールの中で戦ってきましたが、当然ラウンド数も変わりますから、その中で何を彼が見せるのか。これからルール交渉が大変だと思いますけれど、いずれにしても彼はRIZINのリングで戦います。そのルールは『スタンディングの異種格闘技戦』として成立するような然るべきルールをこれから見つけていきます」

 榊原委員長は「蹴りが入る可能性もあります」という。「天心サイドは何回でもいいので蹴らせてくれと言っています。その可能性も含めてこれから探っていきたいと思います。殴るだけだったとしてもバックハンドブローをどうするか。または1Rに5回蹴らせろ、3回ならいいよとか、どこで落としどころが見つかるか。でもお互いプロでやると決めているので、どこかスウィートスポットが見つけ出せればいいかなと思っています。全ては交渉です。ケンケンガクガクこれからあると思います」と、お互いの意見を取り入れてルールを決めていきたいとした。

メイウェザーは蹴り、またはバックハンドブローありを飲むのか

「まだ諦めてはいませんが、最初はオープンフィンガーグローブでどうだって話から始まって、総合の試合にはならない、立ち技で行こうということになりました。グローブは8オンスか6オンスか。ウェイト差があった時にボクシンググローブでやるにしても、グローブのオンスのハンディキャップを付けるとかもこれから細かく詰めていく。高田vsヒクソン戦も試合前日にルールがようやく調印できましたからね。僕らは大変ですが、そこもみんなに楽しんでもらいたい」と、ギリギリまで交渉していく構えだ。

契約体重も気になるところだ

 試合体重については「天心サイドは少しでも落として欲しいところですが、メイウェザーは落とせても145ポンド(約65kg)かなってところです。体重は合わないということですね」と上限を決めた契約体重になりそうだと言い、「だからボクシングという競技には当てはまらない。僕のイメージでは“果し合い”にしたいです。競技という枠にはまってつまらなくなっている格闘技界が、競技の枠を超えて違う競技の無敗同士が戦い、どっちかに初めて土が付きます。ルールはその試合が成立するためにあればいいと思っているので。ルールに合わせた競技ではないということです」と主張した。

 また、一部でエキシビションマッチではないかと言われていることについて「エキシビションをどう理解しているか分からないけれど、アメリカで言うところの非公式な試合がエキシビションマッチです。別にヘッドギアをはめて大きなグローブで殴り合うということでは絶対にない。そうではなく本当の真剣勝負です。ボクシングよりも短いラウンドになるかもしれませんし、ボクシングの公式キャリアで言えばメイウェザーは万が一、天心に負けても1敗とは(ボクシングの戦績には)つかない。そういう意味でボクシングの公式戦ではないです」と説明した。

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