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【K-1】中澤純が引退発表「世界一を目指すことが困難と感じた」

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2018/11/10(土)UP

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11月3日のトーナメント準決勝、佐々木大蔵(右)戦が中澤(左)の最後の試合となった

 11月3日(土・祝)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナにて開催された『K-1 WORLD GP 2018 JAPAN』で、「第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント」に出場した第5代Krushスーパー・ライト級王者の中澤純(29=TEAM Aimhigh)が、自身のブログにて引退を発表した。

「中澤純は11月3日のK-1世界トーナメントを持ちまして引退する事を決めました」とファンに報告し、「引退理由は世界一を目指す事が困難だと感じたからです」と打ち明ける。

 中澤はトーナメント1回戦でショーン・クランシー(29=アイルランド)を初回TKOに破り、好調なスタートを切ったが、準決勝の佐々木大蔵(27=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)戦で2Rにヒザ蹴りをアゴにもらってダウン。この時のことを中澤は次のように振り返っている。

2017年4月2日に王座決定トーナメントを制して第5代Krushスーパー・ライト級王者に

「ダウンした時、反対ブロックのゲーオ選手が頭に浮かんで来ました。大和選手を一撃で倒しノーダメージで勝ち(僕の試合の後の左右田戦でかなり疲れていたが)自分は膝を喰らい脳震盪が軽く起きてる状態でした。その状態で仮に佐々木選手に勝ってもゲーオにボコられるだけだろうな…って頭の中で0.0何秒間か考えてしまった自分がいた。その時、こんな考えじゃ世界チャンピオンになれんな!と思って引退を決意しました」

 そして「格闘技の為の人生ではなく、幸せな人生を送る為に格闘技をやってるので。僕の人生において今が、恐らく働ける期間の折り返し地点だと思ってます。僕は、仕事を通じて、この世に今ないモノを作る、世界中の人のマインドを少しでも変える、そして人生幸せに暮らす、をモットーに僕は仕事をしています。なので今が転換期だと思ってます」と、今後は仕事に集中するようだ。

強敵・左右田泰臣(左)をKrushとK-1で2度破った実績が光る

 中澤は「格闘技人生最高にやりきった」と後悔はないという。「自分の意思で始めた格闘技。辞める時も自分の意思で辞める」とブログを締めくくっている。

 1989年9月28日、群馬県出身の中澤は2008年4月29日にプロデビュー。2011年7月24日に王座決定戦でTKO勝ちし、第20代MA日本キックボクシング連盟ウェルター級王座に就いた。2013年からはKrushを主戦場とし、2017年4月2日に王座決定トーナメントを制して第5代Krushスーパー・ライト級王者に。2017年からはK-1にも参戦。生涯戦績は24勝(14KO)13敗1分。

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