【海外キック】ペトロシアンと7年半ぶりに対戦する日本人・為房厚志は日本拳法で勝負
2月16日(土・現地時間)イタリア・ミラノの屋内競技施設キャンディ・アリーナにて、K-1 WORLD MAX世界トーナメント2連覇王者ジョルジオ・ペトロシアン(33=イタリア)が、自主興行のキックボクシング大会『PetrosyanMania(ペトロシアン・マニア)』を開催する。
同大会でペトロシアンはISKA K-1ルール世界スーパーウェルター級(-70kg)王座の防衛戦を行うが、その挑戦者にMA日本ウェルター級王者・為房厚志(ためふさ・あつし/34=二刃会)が選ばれた。ペトロシアンが日本人選手と対戦するのは、実に約7年半ぶり。
為房は日本拳法出身のハードパンチャーで、2014年からはMA(マーシャルアーツ)日本キックボクシング連盟のウェルター級王者として活躍中。これまでに渡部太基やモハン・ドラゴンといった日本国内の実力者から勝利を挙げてきた。
最初にオファーをもらった時、為房は「唐突だったので驚きましたが、本当に試合が決まるとは思いませんでした」と信じられない気持ちだったという。
「ペトロシアンは世界で一番強い選手だと思っています。穴がないし、上手いし、強いしで好きな選手でした。チンギス・アラゾフ(現K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者)との試合も見ましたが、昔と比べて勢いはないですがベテランになって上手さがさらに増していますね」と、ペトロシアンを評する。
試合について聞くと「自分のスタイルがどこまで通じるのか、どこまで行けるのかが楽しみです。自分が好きなのはパンチなので、どこまで当てられるのかが楽しみです。全然当てられない可能性もありますが(苦笑)。ただ、同じ人間なのでまともに当たれば倒れると思っています」と、得意のパンチをどこまで当てることが出来るかが勝負だとする。
対策については「自分はどの試合でもやることは同じです。自分のスタイルを貫けるか、貫けないかだと思います。対策を練るのではなく、いつも通りに挑みます。やるだけです。イメージトレーニングはいい場面と悪い場面を想定してやっていますが、まだ正直、当てて倒すところまではイメージ出来ていません」と、他の試合と同じようにやるだけと話す。
しかし、不安要素だけではない。今回は敵地に乗り込む形となるが「海外は初めてで行ってみないと分からないところもありますし、緊張するタイプなんですが、アウェイで試合をする方が好きなんですよね。そっちの方が意外と戦績もいいんです」と、アウェイでの試合は苦にならない。
さらに、今でも1年に1度、大会に出ている日本拳法(四段を持ち、大学生時代は全日本学生選手権で3位に入賞)の技を使うという。
「日本拳法を生かして戦いたい。日本拳法はキックボクシングよりも遠い距離からパンチを打ちます。ちょっとは油断してくると思うので、そこからどう連打につなげるかですね」
不利な予想は承知の上だが、「周りの人たちは期待してくれているので僕自身も楽しみです。期待して、応援してください」とファンにメッセージを送った。
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